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『ゲストティーチャー活動』 ー受講児童&生徒数2万人を超えてー

ブラックラムズ東京は、2016年からホストエリアである世田谷区の教育委員会と連携して、区内の小中学校を対象とした「ゲストティーチャー」活動を続けています。

※「ゲストティーチャー」とは、世田谷区教育委員会が推進している「学校・家庭・地域が連携して子どもを育てる教育」に賛同する協力団体が、社会貢献の一環として運動や音楽等の活動を通して、子どもの成長に寄与しているものです。

今回2025年1月21日に行った世田谷区桜丘小学校でのゲストティーチャー活動をもって、これまでの受講児童&生徒数が延べ2万人を超えました。回を重ねるごとに、試合会場や様々なラグビー体験イベントなどで「タグラグビー授業受けました!」と子供達から声をかけてもらうことも多くなって、活動の成果を実感できています。

また記念すべき今回の授業には、ゲストティーチャー活動第一回目にも参加してくれたロトアヘア ポヒヴァ大和選手や当時は現役選手だった小浜 和己アシスタントコーチ・採用担当も来てくれました。

これまでの歩みを、振り返ってみましょう。

「ゲストティーチャー」活動に参加したきっかけ

ゲストティーチャー活動に参加するきっかけを作った、西辻勤GM

現在チームのゼネラルマネージャー(GM)を務める西辻勤が、アシスタントGMに就任した2013年当時の、日本のラグビーユニオン(15人制)全国リーグである『トップリーグ(2003〜2021)』所属の各チームは、いわゆる企業チームとして活動しており、世間的にも活動地域との関係性はあまり認識されていませんでした。リコーブラックラムズも世田谷区で活動しているチームであることすらほとんど認知されず、同時に行政とも距離がある状況でした。

西辻GMに当時の状況を振り返ってもらいました。
「地域に根差し、社会に貢献できるチームをつくりたいという想いから、世田谷区にアプローチを始めました。そして関連団体とも地道なコミュニケーションを重ねていく中で、チームの考えに共感し協力したいと言ってくれる人たちがだんだん現れ始めました。

そういった状況で、『ラグビーワールドカップ2015』での日本対南アフリカ戦の劇的な勝利がきっかけとなって、日本国内でもラグビー熱が高まりました。世田谷区でもラグビーに注目が集まり、2016年10月に世田谷区の教育委員会と連携してゲストティーチャー活動への参加が始まりました。それが、リコーブラックラムズにとって念願の世田谷区での地域貢献活動の『はじめの一歩』となりました」

第一回目の授業の様子は、下記実施レポートをご覧ください。

西辻GMは、受講児童&生徒が2万人を超えるようになった現在に至る活動状況をこう語ります。

「開始当初の意思を、ダイダイ(大山大地アカデミー・ホームタウン担当)や今のスタッフが繋いでくれています。スタッフみんなが『ゲストティーチャーをやっていてよかった』と思える活動になっていることが嬉しいですね。それとゲストティーチャーをきっかけにラグビーを始めた子がいたりして、地道に続けてきたことが成果にも繋がっていると思っています」

2022年末に、受講児童&生徒数1万人突破

2016年から活動をスタートしたリコーブラックラムズのゲストティーチャー活動。その後2019年の日本開催ラグビーワールドカップ大会によって国内でのラグビー機運の盛り上がりもありましたが、2020年頃からのコロナ感染の影響で活動が縮小して、1万人突破までは時間がかかりました。

第一回授業。今回の桜丘小授業に参加してくれた、ロトアヘア ポヒヴァ大和選手や当時は現役選手だった小浜 和己アシスタントコーチ・採用担当の姿も見えます。
2016年当時
2017年当時
子供達からのお礼のお便り

2018年から、現在の中心メンバーである「ダイダイ」が参加

2018年からは、「ダイダイ」こと大山大地元選手がホームタウン担当スタッフとしてチーム復帰し、ゲストティーチャー活動の中心メンバーとなって今に至ります。コロナ感染の影響が治ってからは、訪問を希望する学校数も格段に増えて、2023年から約2年ちょっとで受講者数が2万人を突破しました。その「ダイダイ」に、この機会に改めてゲストティーチャー活動への思いを語ってもらいました。

タグラグビーが上手になることよりも、覚えて役立ててもらいたいこと

「小学生を対象とした授業では最初に覚えてもらいたいこととして、いつも『協力』と『挑戦』という二つの言葉を掲げています。ただ単純に一回の授業でタグラグビーが上手くなることを目的にするのでは無く、これからの学校生活において、この体験を通して学んだ『協力』と『挑戦』を続けて行って欲しいからです。初めてのことやわからないことにぶつかっても、友達と『協力』して『挑戦』して乗り越えてくれることを願っています」

「授業を終えての感想で、子供たちから『やってみたら意外と簡単で楽しかった』とか『タグが取れてうれしかった』とか、素直な感想を聞けると嬉しくなりますね。とかくルールが難しいとか言われがちなラグビーですが、その入り口としてタグラグビーは誰でもすぐ楽しめるのでとてもいいと思います」

「それといろんな機会に行っているラグビー体験会にも、ゲストティーチャー授業を受けた子供達がやってきてくれて、自分たちのことを覚えていてダイダイとかムーさん(※武川正敏アカデミーヘッドコーチ)とか、声をかけてもらえるのも嬉しいですね」

昨年末からは狛江市でも、『出前授業』として同様のタグラグビー教室を開催しています。

ブラックラムズ東京は、これからもゲストティーチャー活動でのタグラグビー教室を通してラグビーの楽しさを伝えていき、同時に皆様に活力と感動を感じてもらえるように活動を続けてまいります。


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