ダンジョン飯 7巻 【ネタバレありマンガ感想文】 翼獅子の予言
★★★★★
Amazonでレビューしたものです。
0.これまでのあらすじ
ドラクエのようなRPGの世界。
その世界の小さな島の地下に、過去の黄金の王国が狂乱の魔術師によって封じ込められていた。かつての王が魔術師の退治による解放を望み、解放者に全てを譲ると言い残して消え、争奪戦が始まった。その王国のある地下の迷宮=ダンジョンは、人を襲う魔物が闊歩し、死者は魔法によって蘇ることができた。
主人公ライオス一行は、彼の妹ファリンが地下で炎竜に食われた状態で地上に脱出した。妹を助けるため再び急ぎダンジョンに潜り、迷宮内で魔物を退治して食べながら進むことに。ダンジョンで魔物を食べてきたセンシを仲間にし、妹を助ける旅が始まった。魔物を食べながら。
地下5階に辿り着き炎竜に遭遇。皆で協力をしてなんとか炎竜を倒し、体の中から喰われたファリンを救出した・・・が、ファリンはもう骨だけになっていて生き返らせることができない状態となっていた。真っ当な方法では。
同行してきた魔法使いのマルシルが自身の黒魔術を使い、炎竜の血肉を使ってファリンを甦らせることに成功した。
しかし、炎竜が倒されたことにより、迷宮の主=狂乱の魔術師が登場し戦闘となる。一行は迷宮内の別の場所に飛ばされファリンとはぐれてしまう。
一度は地上に戻ることを決心したが、前の仲間のシュロー一行及び同行したカブルー一行と合流し、禁忌の黒魔術を使ったことを明かしてしまう。
さらにそこへ下半身が炎竜と合成され、狂乱の魔術師の配下の魔物と変わり果てたファリンが姿を見せる。一行へ襲いかかり、何人もの犠牲者を出してしまう。
ライオス一行は、狂乱の魔術師を倒しファリンを解放するため、再度迷宮の地下へ潜っていくこととなった。
この7巻は、新しい仲間に、迷宮の秘密、センシの過去と内容盛りだくさん。
動きもありつつ、秘密も明らかになり、一行の関係も深まるという、とてもいい内容の巻でした。
1.猫と混ざったイヅツミ
前の巻でライオス達を襲ってきて一行に加わったイヅツミ。
彼女は、もともとシュロー一行に一員でしたが、黒魔術によって猫の魔物と魂が混ざってしまっており、猫のような耳に尻尾を持っています。
マルシルにその呪いを解いてもらいたいと、彼らを追ってきました。
軽い身のこなしで戦闘力も高いのですが、、、、
わがまま!
食べたくない食べ物を残し捨てて、行儀は悪く、勝手に行動します。
しかし、センシの指導やマルシルの説得、チルチャックの取りなしもあり、なんだかんだと一行になじみ始めました。
懐が深いなあ、みんな。。
2.「この国の新しい王となるであろう」
幽霊に連れられ、辿り着いたは黄金卿。
なんと過去の黄金の王国とその住人達が、隔離されて生活をしていました。
不老不死の呪縛をかけられ、魔物達と千年も。
地上にやってきて王国のことを告げ塵になったデルガル王の孫息子=ヤアド。
彼がライオス達にことの経緯を説明します。
この国の守り神である翼獅子は、狂乱の魔術師によって迷宮の底に囚われているが、夢を介しての予言で城の人間を導いているのだろうです。
なんと、ライオスが狂乱の魔術師を倒すと予言されたのだそうです!
悩むライオスでしたが、有翼の獅子の力を借りて狂乱の魔術師=シスルとの対話を目指すこととなりました。
ヤアドくん。見た目は可愛らしいいいとこのお坊ちゃんという感じなのですが、1000年も生きていると落ち着きが違います。
城のものたちも外の人間が来てはしゃぐ姿は微笑ましいですが、なんとも切ない背景が見え隠れします。
不老不死。
人間なら一度は望む望みなのでしょうが、黄金卿の人々を幸せにはしなかったようです。
さて、ライオスは予言の通り、狂乱の魔術師を倒すことができるのでしょうか?
3.センシの過去とグリフィン
迷宮に戻った直後、グリフィンに襲われる一行。
そのグリフィンを異常に怖がり嫌がるセンシ。
普段の落ち着いた態度とはかけ離れた姿となってしまいました。どうしたセンシ。
背中を向けて逃げ出したセンシはグリフィンに連れて行かれてしまいました。
マルシルの一生懸命な活躍により、センシを取り戻せた一行は、グリフィンを倒します。
そんな様子を見たチルチャックが自分の過去について話し、彼に問いかけます。
物語の第一話で迷宮で十年暮らし魔物食を研究していると仲間に加わったセンシ。
そんな彼の過去は、グリフィンに襲われ徐々に全滅していった坑夫の仲間達と、最後のスープの肉の味でした。
よかったね、センシ。
4.アニメ第二期期待!
2クール続いたアニメも今月で終わりのようです。
話的には次の巻で終わりそうです。
残念ー
続きが始まって最終回までアニメ化されてほしいですねー
よろしければこちらもどうぞ〜