文房具アーカイブ#44『ぺんてる Caplet』
キャップ式シャープペンシルで考えうる中でおそらく一番低コストなペン。
ぺんてる Caplet(キャプレット)
商品スペック(実商品目視より)
以前『ぺんてる 万年ケリー(発売50周年モデル)』の回で「キャップ式シャープペンシルが増えないのはなぜか」で“キャップ式シャープペンシルでプラスチックのものもあるにはある”と書いたが、このペンのことである。これ以外で自分の知っている限りでプラスチックキャップのシャープペンシルは他に知らない。
『Caplet(キャプレット)』とは
先程述べた通り「プラスチックキャップ式のシャープペンシル」である。
価格も100円(販売当時の消費税率だと105円)と最近のシャープペンシル事情からするとめちゃくちゃ安く感じる。というか安い。安いがコスパがいいというわけでもなく、価格相応で作りも簡素。これを悪く言うか良く言うかは本当に好みの問題になってくるところ。
まず、最近のシャープペンシルにある芯折れ防止などの特別な口金なんてない。プラスチックの口金から直接芯が出てくる。ガイドパイプが外に露出して芯を保護はしてくれない。
グリップもない。最近でもないシャープペンシルは少なくないが気持ち滑りにくくしましたと言わんばかりの溝があるだけでぷにぷにグリップなどはない。
大きな特徴のキャップもプラスチック製できちんと閉まってペン先を守れたらいいよねくらいのものである。もちろんプラスチック製であるからして落として割れる可能性はある。
限りなく最低限のパーツでやれるだけやってみました感がある『Caplet』。鳥人間コンテストで骨組みからパイロットまで色々軽量化して飛ばしてみた感と似ている気がする。
使ってみた感想
はっきりいって「重め・太め」のペンを好んでいた自分にはハマらないと思っていたのだが、これはこれで好き。多分口金が一体型だからだと思う。口金一体型だとブレが比較的少ないので好み。ガイドパイプもないため紙と手までの距離が近めなのも好きな点。ガイドパイプがない点に関してはプラスチックの口金が摩耗する懸念点はあるもののもはや擦れる点まで許容している。キャップがあるおかげで一時はお出かけシャープペンシル枠で持ち歩いていた。
むっちゃ軽いので書き味が軽いほうが相性がいいと思う。HBぐらいの硬度がちょうどいい。多分2Bとかだと折れやすいかもしれないなぁ。
気になったら使ってみてほしい。
残念ながらこのペンは廃盤品の為手には入らないが、日本では廃盤になっているものの海外で売っていることもあるらしく、たまに【海外逆輸入モデル】で出回っていることがある。不透明なビビットカラーらしい。気になる人はチェックしてほしい。
このようにぺんてるは日本で廃盤になったものが海外では売っていることも割とあるため、文房具イベントや海外にお出かけの際は見てみるといいかも。
文房具との出会いは一期一会。気になったら買うんだ。
今回はここまで。
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ここではないけどこのイベントを各地でやっていた時に作ったのがピンクのやつ。色合いであまり冒険しなかったことを少し後悔している。
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