
文房具アーカイブ#11『三菱鉛筆 クルトガダイブ(限定第二弾)』
行け、文房具沼の底まで。
三菱鉛筆 クルトガダイブ(限定第二弾)
商品スペック(実商品観察と公式ページより)

型番:M5-5000 1P
(ムーンナイトブルー/カスケードブルー)
芯径:0.5mm
替え消しゴム: S
定価:5,000円+税
グリップ:プラスチック
芯繰り出し方法:自動繰り出し式&ノック式(キャップを外してのみ)
2022年11月4日数量限定販売~流通分のみ(店頭にはない)
最初に言っておくが買う気はなかった。なぜなら自分が「クルトガアンチ」だから。ペンを寝かせて書く癖が災いして「クルトガ」自体があんまりしっくりこなかったのである。しかも『クルトガダイブ』に至っては発売日のだいぶ前から内部リークなのかなんなのかわかんないけどTwitterに小売店かメーカーの人しか持ってない画像が流れていたので恐ろしいほどに沸き立っていた。発売後も恐ろしい転売価格が流れてきてさらに恐怖したのであった。これも先に言っておくがこれは転売ヤーから買ったものではなくきちんと小売店で定価で販売していたものをタイミングが合って買ってきたものである。
『クルトガダイブ』とは

簡単に言うと「三菱鉛筆の今考えうる最強のシャープペンシル」。三菱鉛筆のシャープペンシル「クルトガ」についている「クルトガエンジン」に最近のトレンドの「自動芯繰り出し機構」からの「芯の自動繰り出し量を5段階で調整」。「自動芯繰り出し機構」も一定の画数で芯が出るので口金のパイプを引きずらないとのこと。
なんかいろんなこと詰め込んだ代償に価格が高くなったのにちょっと見た目がモサいのがな~って思った。だって5000円するのに本体軸プラスチックだもの……。キャップ式でコンパクトなのは『万年ケリー』があるし。ノックするのが好きな人間なので自動繰り出しも特にそそらなかったのである。だから最初は本当に買う気がなかった。
実際使ってみた

なんだかんだ文句を言っているようにしか見えないので実際使ってみるとこのシャープペンシルは「文字を書く」ことに関しては“没入”できるんじゃないかなと感じた。一定の画数で芯が出るということは短いストロークで書く分には芯が出続けるということ。逆に長い線を引くなどの「絵を描く」ことに関してはもしかしたら思ったように芯が出てこないこともあるかもなと思った。
それから『クルトガ』に感じていた「クルトガエンジン」のがたつきはこのペンには感じなかった。それだけでもちょっといいなと感じられたのは大きい。キャップを外すとノックができるが、ノックは「カチッ」ではなく「ふかっ」と優しい感触。高いシャープペンシルの感触。
自分は冒頭に「クルトガアンチ」と言ったがこれを持ってみるとちょっと評価が上がった。『クルトガダイブ』に関しては定価相応で満足。しばらく使い続けてみたけどしっくり来た感触だったので当分このペンを使って色々書きたいと思っている。
『限定第二弾』はどうなのか
明言されていないが限定第一弾にあったツヤツヤの「自己修復コーティング」が多分無くなっている。
コーティングされていれば光沢が出るはずなのでこのカスケードブルーにはないことを考えると第一弾だけだったんじゃないかと思っている。シレっとないのはちょっとなぁ。いっそ定価10,000円になってもいいから「自己修復コーティング」や今後生まれるであろうすごい機構を搭載して『超スーパーウルトラネオマックスクルトガダイブ』とか作ってみてほしい。買うかはちょっとお財布と相談させてほしいけど。
満を持して通常版発売。どうなる小売店
待てば買えるんだけどそれで納得するような話ではないんだよな。限定版は転売価格が6倍になっていたりして大変なことになっていた。5,000円のシャープペンと考えれば『クルトガダイブ』は機構部などで納得できる金額なのだけど、30,000円は過大評価すぎる。プレミア価格以上になんかよくわからない付加価値がついている気がする。限定版じゃないし3色展開だからまだ落ち着いてるのかな。通常版の盛り上がりは前回の限定第二弾よりはマシな気がする。そう思いたい。
転売ヤーから買うな
このペンは2022年11月4日から数量限定販売~現在は流通分のみという「限定品」なので、もしどこかの文房具店にあったらぜひ手に取ってほしい。でも残念ながらもうない。
ネットで転売しているのを買うよりは通常版を店頭で定価で買ったほうがいい。通常版は3色もあるし。通常版も見た感じ「自己修復コーティング」ついてないんだから転売ヤーから買うくらいだったら通常版のほうがいいってこと。
文房具との出会いは一期一会。気になったら買うんだ。
でも店にしつこく電話するのはやめよう。
今回はここまで。
気になったらフォローお願いします。
Twitter
作家アカウント(という名の雑多アカウント)
twitch(文房具の話もする)
いいなと思ったら応援しよう!
