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円ってなんだっけ?

「円?まだ使ってるの?」


今より少し未来の20××年

世界は統一され、AI(人工知能)が管理を行う世界

世界政府というものは存在するものの、全ての判断はAIが行い、工場ではコンピューター管理により野菜、肉、鉱物などあらゆるものが必要なだけ作られている

政府はこの管理を行う1機関であり、労働という奇妙な行為を行う数名と、その指示に従うロボットたちで構成される

人々は、定期的に一定量配布される「仮想通貨」と呼ばれる電子的な数字を使い、そこで生産された品物を購入する

AIで管理された世界は需要と供給が厳密に管理され、人々は争うことなく平和に暮らしている

人々は日々遊んで暮らし、好奇心を満たすために旅をする

旅先ではもちろん「仮想通貨」によって様々な体験や、宿泊、食事などのサービスが受けられる

両替などは必要なく、どの国に行っても同様にスマホという21世紀最大の発明品をかざすだけで全てが終わる

お金という概念は変わり、現存する通貨はエンターテイメントの一つで利用されるくらいである

「今度ジパングって国で貨幣体験やってみようよ」

「なんか紙の通貨ってのがあってそれで買い物ができるらしいよ」

「すごいね でも紙で受け取ったら計算したり面倒じゃない?その集めた紙ってどうやって管理するの?」

「昔、銀行っていうオフラインのストレージにお金は保管してたんだって」

「遠くの人に渡すの大変だね」

(時は戻ります)

今日あなたは日本円を持って牛乳を買いに行きました

まずあなたは日本円を労働の対価として受け取ります

あなたの会社の経理担当者が振込指示をし、銀行に振り込まれます

あなたはATMへ行き、暗証番号を入れ「日本円」を受け取ります

そしてお財布に入れて大事に持ってお店へ行きます

牛乳と交換にお金を渡しお釣りを受け取ります

お店の人はそれを銀行に持って行って・・・・

無駄が多くないですか?

日本という現金第一主義の世界では今は当たり前のことも、少し未来ではすべて電子決済に代わります

更に、国という概念の垣根を飛び越えて決済が行える「仮想通貨」

広がらないと思いますか?

物々交換の世界から貨幣経済へ

貨幣経済からクレジットカードや電子マネー決済へ

その先の「仮想通貨」決済へ



「円?まだ使ってるの?」


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