姉の結婚式で妹が友人代表スピーチをしたときのお話
先日、姉の結婚式で、新婦友人代表スピーチとして、妹の私がスピーチを行ったときのお話。
スピーチの依頼
結婚式の約1か月半前、姉と二人で大阪旅行へ行ったときのこと。
大阪も満喫していよいよ最終日お昼ご飯を食べていた。
あと20分で姉の乗るバスが来るというときに
つんつん。
と腕をつんつんされた。
私:ん?どうしたー?お腹でも痛い??
姉:いや、、、あのさ、、、、、、
結婚式で代表スピーチやってくれん、、、、?(;O;)
私:えーーーーーーー!!!!(驚)
とまあ姉としてはかなり言い出しにくそうに依頼をしてきた。
たしかに友人代表スピーチって、依頼される瞬間は嬉しくても実際は準備も大変だし、大勢の前で話すのは緊張するし、軽くお願いできることではないんだよな。
しかも今回は妹。
姉からお願いされた瞬間は、正直「まじか!妹でいいの!?」と本気で思ったが、こんなに仲良い姉の一生のお願いであるのであれば応えたいという思いも強くあった。
結婚式に参列するゲストはほとんど誰も知らないし、大勢の前で話すことにも慣れてはいないので、うまくできない気もするし自信ないーーーーーと思ったが、
姉とは誰より仲がよくて誰より理解している自信はあったので、これまで面倒みてくれた姉への恩返しの意味も込めて、快く引き受けることにした。
実際に返事をしたのは翌日の夜なので、待たせて申し訳なかったなと思う。
スピーチの準備
さて結婚式まで残り1か月半。
まあ3~5分ほどのスピーチだし、1週間前くらいに考えれば間に合うでしょと謎の自信を持ち、ぎりぎりまで準備を引き延ばした。
ただ、依頼されてから、毎日なんだかそわそわして、トイレに行くたびに何を話そうか考えたり、みんな聞いてくれるかなと不安になったりしていた。
そんなに気になるのであれば早く原稿を考えて準備を終わらせればよいものの、早く考えすぎるとなぜか逆に緊張してしまうと思いこんでいて、ぎりぎりまで手を付けたくなかったのだ。
準備として具体的に私が行ったことは以下の2つ。
1.インターネットでとにかく検索
2.おおまかな構成を考え、いざ書いてみる
1.インターネットでとにかく検索
私は親族の結婚式しか参列したことがなかったため、友人代表スピーチを聞いたことがなかったのだ。
そのため、まずは友人代表スピーチがどんな雰囲気で何分くらい、どのタイミングで行われるのかといった基本情報を調べた。
いろんなサイトの情報だけだとテンプレートみたいな例文はいくつも出てくるが、実際の結婚式で使われた原稿がなかなか見つけられず、YouTubeも見まくった。
伝わりやすい話し方の講義動画だったり、実際のスピーチ映像だったり、参考になるものを見漁って、出た結論がこちら。
結局他人のスピーチをたくさん見ても基本的なことは参考になるが、同じ内容を伝えるわけではないので、自分なりに考えればよいなと感じたのだ。
ということで、なんとなく以下のポイントを定め、原稿に着手することにした。
時間は長くても5分
姉のいいところと感謝を伝えることが目的
「やさしい」とか抽象的なことばかりでなく、それにまつわるエピソードは必須
笑わせようとがんばらない(どうせすべるだけなので最初からトライしないことにした)
2.おおまかな構成を考え、いざ書いてみる
書き始める前に構成をおおまかに考えた。
導入
姉と私の関係性
姉との思い出(さらっと)
姉のいいところ①+エピソード
姉のいいところ②+エピソード
エピソードの締め・まとめ
新郎へのメッセージ(さらっと)
締めの言葉
導入では、「XXさん○○さんご結婚おめでとうございます」から始まり、自己紹介、意気込み、新婦の呼び方などを簡単に述べた。
姉との関係性では、小さいころから仲が良かったことを記載。
そして姉との思い出として、二人で旅行に行ったことなど楽しい思い出がたくさんあることを伝える。
そして一番の伝えどころ。エピソードトーク2つ。
寛大で優しいところ、頼もしくて行動力のあるところの2つをいいところとして紹介し、それにまつわるエピソードを詳細に記載。
エピソード2つのまとめと私の気持ちをはさんで、新郎へのメッセージへ。
そして最後に姉への感謝とおめでとうを伝えて無事スピーチ終了、という流れ。
原稿を書く際に意識したことは、姉に手紙を書いている感じで書く、ということ。
スピーチの原稿を書かなきゃと思っても筆は進まないので、最初は話し言葉でも敬語が正しくなくても問題ないのでとにかく、結婚をする姉に対して自分が感じていること、感謝の気持ち、楽しかった思い出、謝りたいことなど自分の心の中にある素直な気持ちを、普段手紙を書いている感覚で書くのがよいと思う。
いざ本番
まず、前日に初めて最終原稿が完成した(笑)
前日までにざっと書いてはいたが手直ししたいところもあったりして、これでいこう!と決まったのが前日の夜。
ある程度は行きの新幹線で頭の中で練習していたので覚えているところもあったが、人前で読めるほどにはまだ覚えていなかった。
声に出して最初から最後まで読んだのは夜の17時ごろ。ホテルの部屋の中。
声に出して読んでいると、同じ箇所で泣きそうになることが判明。
本番もやばそうだなと思いつつ、泣けるってことは自分のほんとの気持ちかけたってことなんだなと少し安心。
合計5回~10回くらい読んだだろうか、おおよそ覚えてきたなというところで夜中0時半、就寝。
・・・・
本番当日は、朝からそわそわ。
朝食バイキングも、原稿覚えなきゃと思いながら食べているのでやっぱりそわそわ。
そして式が始まり、披露宴会場に移り、披露宴も始まった。
楽しんではいたけれどやっぱり頭の中はずっとスピーチのことばかりだった。
頭真っ白にならないかな、膝震えないかな、新郎側の友人代表スピーチがめっちゃ笑いとったらどうしようかななどいろいろ思いを巡らせていた。
そしていざ、私のスピーチの順番がきた!
深呼吸して、ぺこっとお辞儀をしてから前方高砂のほうへ向かった。
マイクを前に見渡してみると知らない顔ばかりでますます緊張度は増したが、一呼吸おいて、ゲストへ笑顔を向け、話し始めた。
感染対策で飛沫防止のプラスチックがマイクのまわりに取り付けてあり、マイクに近づきすぎると顔にプラスチックが当たってしまうため、私の前にお話をされていた方々は少しマイクから離れて話していたようで、少し声が聞こえにくかった。
みなさんのスピーチから学んだ情報を活かして、私はできる限りはっきりとゆっくり大きめの声で後ろにいる人にも聞こえるように意識して話した。
話し始める前に一呼吸おいてみんなの視線を集めたのがよかったのか、みんなご飯を食べる手を止めて、真剣に私のスピーチに耳を傾けてくれていた。
そして練習のときに必ず涙ぐんでいた箇所にくると案の定、本番でも涙が込み上げてきた。
『・・・こんな生意気な妹のことを誰よりも全力でかわいがってくれてとてもよく面倒をみてくれていたなあと感謝の思いがこみ上げてきました。』といった文のところであった。
ぐっと泣くのを我慢し、スピーチ続行。
エピソードトークは泣かずに話せたが、そのあと自分の姉への気持ちを述べているところでまた涙がーーーーー(´;ω;`)
姉のほうを見ると姉も号泣してるーーーーーー(´;ω;`)
ただ泣きすぎてはっきりと話せなくなるのは避けたかったのでもう一度ぐぐぐっとこらえて、何とか最後まで読み上げた。
最後に「自慢のお姉ちゃんです。あなたの妹で幸せです」と伝えるところはMAX泣きそうになったが、それだけ思いは伝わったのではないかなと思っている。
何はともあれ、無事にスピーチという大役を終えてよかった。一安心。
周りからの感想
スピーチに関して、周囲から大変光栄なお言葉をたくさんいただけた。
まず、主役の姉からは、「スピーチをお願いしてほんっっっっっっとうによかった!大勢の前なのに伝えるのうまいなあ。会社のみんなも感動した!って言ってたよ!」と大絶賛してくれた(*ノωノ)
姉が喜んでくれて本当になによりだ。
長文のお礼と感動LINEが3度ほど別の日に送られてきたのでかなりよかったかなと鼻が伸びそうに。お礼を伝えてくれてありがとう姉よ。
さらに普段はあまり褒めることをしない父も、スピーチが終わった直後に私の席へ来て、「かなり準備したのではないでしょうか。一番気持ちの伝わるよいスピーチでした」と褒めてくれた(*ノωノ)
姉の会社の人もみんな涙してくれたようで、姉の旦那さんからも旦那さん側のゲストまで泣きそうになったらしいと聞いた。
姉だけでなくゲストの方にも嬉しいお言葉をいただけるようなスピーチを姉の結婚式でできたことが何より誇らしい。
なんだかまとまりのない文章になってしまったが、次回の投稿ではスピーチ原稿と、話す際に気を付けたことを簡単にまとめたいと思う。