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無意識に自分の生かし方を知ってる。

ずるいんだよな。

こんな何回も落とされてると、馴れてくるみたい。

深い洞窟の奥から微風が吹き上げてくるみたいな感覚がね、
その風で一息つけるんだよね。
一呼吸を確保できるんだよね。
余裕で笑顔さえ作っちゃうんだよね。

でも、アップテンポの明るい歌を聴けるようになってるんだ。
イヤホンでリピートしてるんだ。
死にたい時によくそうしてたんだ。

サビで盛り上がる大好きなフレーズを聴いてると、どうしてか泣きたくなるよ。

私はずる賢いのかもね。
認めたくないよ、
自分のずる賢さを認めてしまったら、
自分が全て知ってるみたいじゃない?、
もう手遅れなのを知ってて、自分に麻酔をかけてるだけだって
そんな感じしない?

私はバカなんだよ。
ずるいことはあっても賢くはないよ。
私はバカなんだよ。

手遅れじゃない。
まだ間に合う。
強く願ってれば叶うよ。
病んでても、笑われても、避けられても、諭されても、願ってれば叶うんだ。

そうじゃなきゃ、どうして私に希望をくれた人たちじゃなく私がここにいるのか意味不明。

死に意味なんか無くていい。意味なんか付けないでほしい。そんなもので慰めないでほしい。
真実でもない後付けの一人間の一価値観を布教したりしないでよ、
もう幻想に慰められるのはたくさんだ。

私が悪いんだ。
あんな夢を見たり、あんな願いをノートに書いたり、しなきゃ良かった。
時間戻して下さい、お願いだから時間戻して。


そんなことを言いつつ、泣けるか泣けないかも自分で分からない。
いや、出来る出来ないではなくて、泣きたいのか、そうではないのか、だね。
…それはもっと分からない。

優しさや支援の輪や励ましや感動的な奇跡、それらを嬉しいと素直に感じて受け取るって事を難しくさせる材料がある、と気付いて、喜ぶどころではなかったんだ。
でも、目の前の温かみに、心でお返しをしたっていいんじゃないかって、分かったんだ。
温かみの後ろにある何かに気付いたって、それは、自分の相手への信頼が裏切りに遭ったってことじゃない。
温かみは確かに温かいから、だから、裏側や遠くの冷たい利己主義的な影に憎しみを向けるんだ。
偽善だって役に立つ時はあるんだよ。ただ、それを行う者の精神力が持続しないってだけで。

…受け取る側も、もっと懐を深く、理知的にならなきゃだめなんだ。


で、どうする私?
泣こうか。泣くまいか。

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