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消防の雑学集

火事の時に駆けつけてくれる消防車と消防隊員。そんな私たちの命を守ってくれる消防についてのいろんな雑学を紹介します。

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まったく同じ消防車は存在しない!?


消防車は、一台として全く同じものが存在しない、と言われています。その理由は、消防車の製造がオーダーメイドに近い形で行われるためです。消防車は、火災の種類や場所、使用する状況に合わせて、様々な機能や装備を搭載する必要があります。例えば、高層ビル火災に対応する高所放水車、化学火災に対応する化学消防車、救助活動に特化した救助工作車などがあります。同じ種類の消防車でも、地域や消防署のニーズに合わせて、細部にわたって仕様が異なります。例えば、ポンプの性能、ホースの長さ、積載する資機材、車体の色、デザインなど、様々な要素がカスタマイズされます。消防車の製造は、自動車メーカーと消防車メーカーが協力して行われます。消防署からの要望に基づき、消防車メーカーが設計・製造を行い、自動車メーカーが車体を担当します。この過程で、消防署の意見が細部にまで反映されるため、一台として全く同じ消防車は存在しないのです。

江戸時代の消防隊員は文字通り「叩き起こさ」れていた!?


江戸の町を火災から守った消防組織「定火消」に所属する人々、それが「臥煙(がえん)」です。彼らは火事発生時、誰よりも早く現場に駆けつけ、消火活動を行いました。定火消の屋敷では、与力や同心と共に、臥煙と呼ばれる人々が常駐し、火事に備えていました。彼らの生活は質素で、冬でも法被一枚で過ごし、夜は皆で長枕を並べて寝ていました。火事が起こると、寝ずの番が木槌で枕木を叩き起こし、臥煙たちは飛び起きて現場へ向かいました。この様子から、「たたき起こす」という言葉が生まれたと言われています。

火事や救急の電話番号が「119」になって理由とは!?


火事や救急の緊急時にかける電話番号「119番」。日本全国どこでもつながる番号ですが、この「119番」はいつから使われるようになったのでしょうか?日本で初めて火災通報専用の電話が登場したのは、今から100年以上前の大正6年(1917年)のことでした。当時、東京では火災報知専用の電話が設置され、市民が火事を発見した際に利用できるようになりました。しかし、この時はまだ「119番」ではなく、電話交換手を介して消防署に連絡する仕組みでした。その後、大正15年(1926年)に電話がダイヤル式に切り替わると、火災通報用の番号として「112番」が採用されました。この番号は、ダイヤルを回す時間が最も短いことから選ばれました。しかし、「112番」は「111」や「113」などと間違えやすいという欠点がありました。そこで、昭和2年(1927年)10月1日、現在の「119番」に変更されました。「119番」は、ダイヤルを回す時間が「112番」よりも長くなるため、落ち着いて通報できるという理由で選ばれました。「119番」は、火災だけでなく、救急車の要請にも使われるようになりました。昭和11年(1936年)には、東京で救急業務が開始され、救急要請の電話番号としても「119番」が採用されました。

はしご車は何階まで消火できる!?


はしご車の性能は、消防署によって異なりますが、一般的には地上30メートルから40メートルの高さまで届くものが多く、これはおよそ10階から13階に相当します。ただし、中には50メートル級のはしご車もあり、その場合は17階程度まで対応できます。はしごの長さは、建物の高さだけでなく、はしご車の設置場所や角度によっても変わります。はしごを最大限に伸ばしても、建物にぴったりと接するとは限りません。また、はしご車が進入できる場所や、はしごを安全に伸ばせる角度なども考慮する必要があります。はしご車には、先端にバスケットと呼ばれる搭乗スペースがあり、そこに数人が乗って救助活動や消火活動を行うことができます。バスケットには、放水銃や救助に必要な資機材も搭載されています。
建物の前で新聞紙に火を付けただけでは放火罪は成立しない!?
放火罪は、刑法で定められた犯罪の一つで、建造物やその他の物に火を放ち、公共の危険を生じさせる行為を指します。しかし、放火罪が成立するタイミングは、単純に「火をつけた」という行為だけでは決まりません。例えば、「建物の前で新聞紙一枚を燃やした」というケースを考えてみましょう。この場合、新聞紙が燃え尽きただけで、周囲に燃え広がる危険がなければ、放火罪は成立しません。しかし、「この燃えた新聞紙から建物に火が燃え移った場合はどうでしょうか。この場合、建物が燃え始め、周囲に延焼する危険が生じた時点で、放火罪が成立します。このように、放火罪の成立は、「火をつけた物」だけでなく、「周囲への延焼の危険性」も考慮されます。たとえ小さな火であっても、周囲に燃え広がる可能性があれば、放火罪が成立する可能性があるのです。しかし、放火罪が成立しなくても、未遂でも処罰される場合があります。例えば、建物に火をつけようとしたが、未遂に終わった場合でも、放火未遂罪として処罰される可能性はあるのです。

「天ぷら油火災にはマヨネーズ」は本当?


天ぷら油火災が発生した場合、マヨネーズが消火に有効であるという情報が広まっていますが、これは必ずしも正しいとは言えません。確かに、マヨネーズには油を遮断する成分が含まれているため、状況によっては消火効果が期待できる場合があります。しかし、マヨネーズの量や油の温度によっては、かえって火災を拡大させてしまう危険性もあります。天ぷら油火災で最もやってはいけないことは、水をかけることです。水は油よりも比重が重いため、油の中に入ると一気に蒸発し、油を飛び散らせる可能性があります。これにより、火災が周囲に広がり、大火災につながる危険性があります。もし天ぷら油火災が起きた時には、まずはガスコンロの火を止め、換気扇を止め、濡らしたタオルや毛布などを被せます。そして、消火器があれば、天ぷら油火災に対応しているものを使用することが最も安全に消火できる方法です。

火事に集まってくる虫がいる!?


ナガヒラタタマムシという虫は、山火事によって焼かれた木に集まります。メスのナガヒラタタマムシは、山火事の煙に含まれる特定の成分を感知し、最大50kmもの遠方から焼け跡まで飛んでいきます。そして、焼け跡の中でも特に高温にさらされた木を選び、樹皮の隙間などに卵を産み付けます。これは、幼虫が孵化した後に、十分な量の餌を確保するためと考えられています。山火事で焼かれた木は、他の虫にとっては生存に適さない環境ですが、ナガヒラタタマムシの幼虫にとっては、豊富な餌となるのです。また、高温にさらされた木を選ぶことで、幼虫が孵化するタイミングを調整する意味もあると考えられています。高温によって木が乾燥し、幼虫が成長しやすい環境が整う時期に合わせて孵化することで、生存率を高めることができるのです。

消防車が赤い理由とは!?


実は消防車の色は赤ではなく朱色なのです。朱色は、赤色よりもわずかに黄色みがかった明るい赤色で、日本の伝統色の一つです。消防車の色が朱色になったのは、道路運送車両の保安基準という法律で定められているからです。この法律では、「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあっては朱色とし、その他の緊急自動車にあっては白色とする」と規定されています。消防車が朱色になった理由は定かではありませんが、いくつかの説があります。1つは外国から輸入した消防車が赤色だったからというものです。明治時代に、ドイツなどから輸入された消防車が赤色だったため、日本でも赤色が採用されたという説があります。もう一つは赤色は目立つ色だからという説です。赤色は、人間の目に最も認識しやすい色の一つです。そのため、緊急車両である消防車に赤色を採用することで、人々の注意を引きつけやすくしたという説があります。

いかがでしたか。今回は消防についての雑学を紹介しました。『雑学中毒研究所』チャンネルでは毎日いろんなジャンルの雑学を紹介しています。是非一度、ご覧になり、チャンネル登録をお願いします。消防の雑学に関連して『警察』についての雑学集の動画もございますので、『警察』の雑学集の動画も是非ご覧ください。
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