義務感と罪悪感はセット?
「これはこういうことなのかも!」と最近気付いたことがあるので、本記事を書くにした。それは、タイトルの通り、「義務感と罪悪感はセットである。」
これについて私の独断で語る。
義務感とは?
はじめに、義務感とはざっくり言うと「〜しなければ(ならない)」や「〜しなければ(いけない)」と感じることである。ここで重要なのが、「義務感」というように、「義務」の後ろに「感」が付いていることである。そうすることで、主観的な感情や物事に対する各々の捉え方を意味している。
一方「義務」は、「日本国民の三大義務は、「教育」「労働」「納税」である。」というように、それ以上でもそれ以下でもない単なる事実を指し示し、それに対しどう感じるかという解釈は含まれない。
まとめると、次のように分かれる。
義務感:明確に決められたルールがないが、義務のように感じるといった個人の解釈が含まれる。
義務:明確に決められたルールがあり、それに反した場合罰則がある。個人の解釈は含まれない。
もっと分かりやすくいうと、義務感は感情、義務は事実である。
罪悪感とは?
次に、罪悪感とは、「〜に対して悪い」や「〜に対して申し訳ない」といった感情である。これも義務感と同様に後ろに「感」がつくことで、個人の感情・解釈を意味する。「〜したら警察に逮捕される」といった罪ではない。これも言ってしまえば、「もし〜したら逮捕される」という単なる事実でしかない。
義務感と罪悪感はセット
ここまで、義務感と罪悪感をそれぞれ切り分け説明してきた。これらがどのようにセットであるのかを説明する。
キーワードは、義務感の説明の部分で述べた「〜しなければ(ならない)」「〜しなければ(いけない)」のところにある。一見、「〜しなければならない」と日頃用いているかもしれないが、これは ①「〜しなければ」+ ②「ならない(いけない)」に切り分けられる。
①「〜しなければ」:例えば「明日は早く起きなきゃ」や「服を洗濯しなきゃ」などのように「〜しなきゃ」とカジュアルに使うことが多く、後に文が続かなくてもそれだけで成立する。
②「ならない(いけない)」:これは「〜しないとダメ」や「〜しちゃダメ」というように、「ダメ」とカジュアルに言い換えることができる。この「ダメ」は、①の「早く起きる」と「服を洗濯する」の例でいうと、「明日は早く起きなきゃ友達との約束に遅れるからダメ」と「服を洗濯しなきゃカゴに洗濯物が溜まるからダメ」と省略せず説明できる。「友達との約束に遅れる」ことは、「友達に申し訳ない、友達に悪い」ということができる。つまり、友達という「人」に対し罪悪感を感じる。「洗濯物が溜まる」ことは、「洗濯せず放置されている服に申し訳ない、悪い」ということができる。つまり、服という「物」に対し罪悪感を感じる。
したがって、「ならない(いけない)」は「人・物」に対する罪悪感に結びつく。
以上をまとめると、①は義務感、②は罪悪感を感じさせるので、
義務感と罪悪感はセットであると言うことができる。
①と②を分けて説明したが、大概②は無意識というか当たり前に考えていることなので、特別に意識することが難しい。つまり、①と②を明確に分けることが難しく、実は①の中に②が意識することなく隠れている。逆に②が先に起きた時、つまり「ダメ」という考えが現れた時に、①の「〜しなければ」が隠れていることがある。
義務感と罪悪感はセットであるということは、義務感と罪悪感が同時に起こること、義務感と罪悪感がお互いに見え隠れしていることと説明することができる。
義務感と罪悪感に対する私の処方箋
ここまで、義務感と罪悪感をそれぞれ説明し、実はそれらはセットであることを説明してきた。では、実際にそれらの感情にどのように対処するのかを説明する。
義務感と罪悪感を感じやすく、疲れてしまうなと感じた場合、どうしたら良いか私なりの処方箋を提示する。処方箋といっても、「今日から一週間朝夜一錠ずつ飲んでくださいね」といった具体的な方法ではないことを了承願いたい。
以下の順で進行する。
① 義務感が感じられる出来事があった時(出来事発生)
② 「今〜しなきゃいけないって感じているな」と自分の感情に気付く(感情受容)③ 「じゃあ、この義務感とセットの罪悪感とはどんな感情だろう」と投げかける。
(感情の内容分析)
④ 「誰・何に対し罪悪感が生まれているのだろう?」(感情の対象物の確認)
⑤ 「それはどんな経緯で生まれているのだろう?」(過去の出来事振り返り)
⑥ 「本当に抱え込む必要がある罪悪感なのだろうか?」(感情に対する疑念)
というように、順を追って考えてみると、
「あれ、これまで感じていた罪悪感は当たり前と思っていたけれど、そうでもないな」や「確かに罪悪感はあるけれど、なんとなく自分でコントロールできているかも」と気付く。
罪悪感も同様に説明してみよう。
① 罪悪感が感じられる出来事があった時(出来事発生)
② 「今〜しちゃ悪いって感じているな」と自分の感情に気付く(感情受容)
③ 「じゃあ、この罪悪感とセットの義務感とはどんな感情だろう」と投げかける。
(感情の内容分析)
④ 「どんな行動に対し義務感が生まれているのだろう?」(感情の対象行動の確
認)
⑤ 「それはどんな経緯で生まれているのだろう?」(過去の出来事振り返り)
⑥ 「本当に抱え込む必要がある義務感なのだろうか?」(感情に対する疑念)
というように、「あれ、これまで感じていた義務感は当たり前と思っていたけれど、そうでもないな」や「確かに義務感はあるけれど、なんとなく自分でコントロールできているかも」と気付く。
以上のように、義務感と罪悪感それぞれを感じた場合に対処することで新しい自分の感情に気付くことができる。これが私の処方箋である。
まとめ
本記事では、義務感と罪悪感はそれぞれどのような感情か、それらがセットである仕組み、それらの感情にどのように対処するかを説明した。具体的な根拠となる出典の引用やデータがないので説得力には欠けるであろう。独断で突っ走り、半ば勢いで書いてみたので刺さる人には刺さればいいかなくらいの感覚である。普段過ごす中で当たり前に考えていることや思い込みを冷静に見つめ直す材料として、少しでも役に立つのであれば幸いである。
今回はここまでにする。
それでは、また。