ため口で話す人、敬語を話す人
今日は言葉遣いについて考えてみたいと思います。
時々年長者に対してもため口で喋る方がいます。
ため口というのも、「マジ」と同じく元は不良少年が使った隠語から派生したもののようです。
博打でいうところの同じ数字が出る「ぞろ目」を「ため」と言ったことから、「五分五分」の意味合いで「ため」という言葉が語源らしいです。
そのうち、テレビの普及などもあってこうした隠語は急速に一般の若者の間にも取り込まれていき、もはや言葉だけが独り歩きを始める状況になったのが現実のようです。
こうした、隠語も若者言葉として進化していったということになります。
年齢の上下に関係なく同い年の相手のように喋る「ため口」、個人的にはあまり好きではありません。苦笑
「気さくに話してくださいね」と初対面の人にはいつも話していますが、自分よりも年下の人(自分の子供くらいの年齢)の人なんかにいきなり「ため口」で喋られたりしたら正直「ちょっとイラっ」と来ます。
なんで、あんたにそこまで言われなくてはならないの的な感じですよね。笑
でも、その本人にしてみたらそんなことは無頓着なんでしょうね。
というかそうした教育を受けてこなかったのかなぁと思うとちょっと寂しくなってきます。
人は、最初は何も知らない真っ白な紙のようなものです、そこにどんな色で描くのかは大人の責任なんです。
だからこそ、子供を導くのは親の責任であり周囲の大人の責任なんです。
ため口でしか話せない人は結局、そうしたコミュニティから抜け出すことはできません。
というか、自分でそうした枠の中に閉じこもっているのではないかなぁと思います。
少なくとも、きちんとした言葉遣いなどができる人、特に若い人がきちんとした敬語を使える人には積極的にこちらからも話しかけたいと思うし、いろいろ聞きたいと思うものです。
その反面、ため口で「おっさん、何してるんじゃこりゃ」みたいな言われ方される人には教えを請おうと思わないし、反対に私たちが積み上げてきた人生のノウハウを伝えようと思いませんものね。苦笑
実際に、本当にお金なくて日雇い派遣のアルバイトで雑役夫していた時などは酷かったなぁ。
本当にもの扱いみたいなものですよ。
若い人に偉そうに言われてね。
他にも、コールセンターの時もそうだったなぁ。
社員の若い奴に、無茶苦茶偉そうに言われてね、「あんた何してるんだよ、何べん言ったらわかるの・・・」みたいなね。
そんなときは、「阿呆モード」になるんです。
何を言われても、よくわかりません・・・。すみません、どんくさいんで・・・。みたいな、自分の感情殺して全くダメな人を演じているんです。(^^♪
まぁ、そんな経験があるからいろいろな側面が見えるんでしょうね。
でも、間違いなく言えることは、「言葉は生き物」
「ため口」しか喋れない人は、結局は人生で損しているんじゃないかなぁなんて思ってしまいます。
だって、年長者に気に入られたら自分たちでは構築できない人脈だったりノウハウも利用することができる可能性があるのに、それを自ら拒否してしまうわけですから。
皆さんは年長者に対して「ため口」を話すことはないと思いますが、もし誰に対してに「ため口」で喋っているとしたら少し意識して変えるだけで大きく変わる可能性はあるのじゃないかなぁなんて思います。