実は私は鉄道が嫌いです。
おはようございます、いきなりおかしなタイトルで失礼します。
鉄道ジャーナリストと宣言しながら、鉄道嫌いですなんて書いたら矛盾していますよね。笑
実際に、こうして書いている内容には、車両がどうとか、運用がどうのとい言ったことは、一切出てきませんよね。笑
ただ、私の場合は、「鉄道は自分の中では生活の一部」であり意識するものではないんです。
物心つく前から、汽笛を子守唄にして、蒸気機関車の石炭のにおいは自分の中にしっかりと刷り込まれてきましたから、敢えて自分の趣味だよなぁと思うことも無いんです。
でも、敢えて今回、「実は私は鉄道が嫌いです。」というタイトルで書いてみたかというと、どっぷりとその世界に入ってしまうと全体が見えなくなると言うことを言いたいからです。
人は、時に冷静な判断を求められるときがあります、特に経営者の方の場合はその判断如何で事態が好転するのか、それとも・・・・ということは多々あります。
特に思い入れが強いとどうしてもそちらにバイアスしてしまって冷静な判断を下せなくなると言うのもよくある話です。
だからこそ、より鉄道のことを冷静に分析するためにも「敢えて鉄道は嫌いです。」と言う逆説のロジックを使っているのです。
そしてもひとつ大事なことは、単純に逆説のロジックを使うだけでなく、下記のような発想法を併用しています。
実は、日ごろはビジネス書は読まないのですが、久々に読んだビジネス書で、「マッキンゼーの仕事術」だったかの本がありました、その中で最初に出てくるのが「俯瞰的にものを見れるか」というお話でした。
コンサルタントと言う名称も、自称○○コンサルタントが増えて怪しさ満載なのですが。(まじめにコンサルされている方ごめんなさい。)この中で、出てくる「俯瞰的にものを見る習慣」というのがあります。
私も、この本を読む以前(20年以上前から)実践しているのですが、次のような思考方法を身につけています。
私の場合は、その人の役職になりきって思考します。
例えば、直属の上司であればその人の性格とか考え方をある程度観察しておきその人の思考パターンにまず入ります。
そこから今度は飛躍して、その考え方が正しいか否かを考えます。
そのように、どんどん高みに上っていって会社であれば社長ならどんな判断を下すか?と言ったいう風にどんどん上から俯瞰しながら物事を考えていくんですね。
そうすると、今まで見えてこなかったものが見えてきたり、全く違う視点から発想できたりするんですね。
私はこれを軸足を変えるという言い方をしています。
会社の組織の歯車と言う位置づけで物事を考えていると、その範囲の中でしか発想しませんが、そこからスピンアウトして、例えば自分がベンチャーの会社の社長で、現在自分が勤めている会社と取引したいと思うとき、今時分が手がけている仕事を外注するとしたらどんな条件があれば外注するだろうか・・・と言った真逆の発想から入って行くんですね。
そうすると本当に違った側面から物を見ることが出来ます。
私の場合国際結婚したから余計にそう思うのかもしれませんが、考え方も風土も違う外国から日本を見たらどう見えるのかということです。
鉄道が好きだからということで、どっぷりはまっているとどうしてもそこに思い入れが生じてしまいます。
だからこそ、私の場合は自分の意思とは全く逆のロジックを使いその上でさらに俯瞰してものを見ることで、違った視点から発想できると思っています。
みなさんも、一度自分の視点を変えてみてはいかがでしょうか?