記号と認識について考える
今回は、記号と認識について書かせていただこうと思います。
まぁ、立派なことを書けるほどの知恵もありませんので大層なことは書けませんので。
さて、皆さんもよく知っている、下記のマーク。
非常口を示すマークですが、このマークはピクトグラムと言うらしいですね。
そして、このピクトグラムが始まったのは何時かご存じでしょうか?
このピクトグラムを最初に導入したのは1964年、日本で開催された東京オリンピックが最初であったと言われています。
(個人的には、1970年の万博の頃と思っていました 汗)
デザインディレクターの勝見勝氏が考案したそうで、言語が通じない外国人にも理解できるようにと言うことで考えられたと言われています。
そうして、こうしたピクトグラムと呼ばれる絵による表現は現在は一般の認識として浸透しており、アイコン等もその典型で、マッキントッシュでスタートした、GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)アイコンをクリックして目的の動作に至るもしくは操作手順を示すウィザードを起動する。にも発展するわけですよね。(より正確には、それ以前のAltoが最初ですが、コンピューターに詳しくない人にはピンとこないので敢えてアップルの代表PCであるマッキントッシュとしています)
そこで改めて思うことは、ピストグラムは単純化された記号ではなく、使われる色合いなどを加えることで非常に優秀な情報伝達記号となっていることが判ります。
ピクトグラムの場合、デザインだけでなく、色使いも十分重要になっていることに気づかされます。
例えば、赤色ですと、「危険」を連想させるし、「黄色」は注意を呼び起こす色と言われています、そうした意味では非常口のデザインが緑というのはすっと納得するわけです。
仮に非常口のピクトグラムが赤色だったら・・・「危険な出口」となってしまいますよね。
さらに、ピクトグラムではないですが、消火栓や警報装置などを赤く塗ることで、「危険」を示すと言うことは重要な要素である事が判ります。
改めて、情報を素早くそれで確実に伝える方法としての記号というものを再認識したわけですが、新たなピクトグラムも考案されていくと思うのですが、そこには万人が理解できるためにということで、シンプルかつ色合いなどを工夫して、より判りやすい記号としての構築して欲しいですね。
ピクトグラムも日本人がとか誰がというものではなく、世界の共通言語なのですから。