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学芸員もどきなことをした話

今は無料化していますが。嵯峨野観光鉄道の19世紀ホールが一時期有料化されてジオラマ京都ジャパンと共通入場券なるもので入れるシステムになっている時期がありました。

当時は、有料化する代わりにスタッフがいて中で説明をしてくれると言うことをしていたかと思うのですが、当時来られた方はいますか?

私自身は、ジオラマ京都ジャパン開業から数えて2か月ほどだけお手伝いしたのですが、おかげさまでイベント運営に関する基本的なノウハウは得られました。

まぁ、私がそこで何をしていたかと申しますと、蒸気機関車のキャブ【運転台】でお客さんを入れて説明するのですが、本来なら複数のグループは入れないで記念写真撮って売ってお終いみたいなノリだったのですが、それでは単なる押し売りでありリピーターにはなってくれないので、私の場合は、キャブに何人かグループの人を入れて、小さなお子さんがいたら優先的に機関士席に座らせて。その男の子に運転操作してもらう、それだけで親御さんもおじいちゃんおばちゃんも大喜びするんですよ。
こうした配慮がイベントでは大事なんですよね。

実は、19世紀ホールの機関車には当時、ちょっとした仕掛けがしてあって、C58形は汽笛のレバーを引っ張ると合成音声の汽笛が鳴る仕組みとなっていました。(これは良く工夫されていましたね。)


この蒸気機関車のキャブで説明員をしていました。
出会った方もおられるかもしれませんね。2011年3月~5月中頃まで働いておりました。

逆に、年配の人が多い場合は、運転操作もさることながら昔の蒸気機関車の思い出話などをするんですね。
もちろん私も蒸気機関車現役の頃は子供ですからね、運転した体験ではなくてトンネルに入ると煤で顔が黒くなったとかそうしたお話をするんですよね。

そうすると、何人かの人は頷いてくれるんで、そこから多少脚色を交えながらお話をしていったりする。

話の内容はその都度即興で考えるので原稿自体がない、同じ話を2回と言われても出来ないんですよね。
だって、台本なしのアドリブですから。

それと、実は服装にも配慮しましてね。
蒸気機関車の菜っ葉服上下に制帽をかぶっていました。

嵯峨野観光鉄道の社員さんに良く冷やかされたものです。
でも、こうしたちょっとしたコスプレもこうしたイベントでは有効なんですよね。

時には小学生の親子連れだったりしたら、蒸気機関車の走る原理等を説明したり、蒸気の圧力のお話をしたり・・・遊びに来たのに学校の話の延長みたいなこと言われて目を白黒させる子もいたけど、逆にきらきらと目を輝かせながら聞いてくれた女の子も

この時は、話し過ぎたつもりはないんだけど、説明が長いと上からクレームが来たりしたけど。

まぁ、何故辞めたかというと結局私の仕事を委託した人間がお金を払わなかったからなんですよ。
それでも数か月は我慢してお付き合いしましたが、こちらも電気は止まる・ガスは止まるの状態になってきて生活が立いかなくなってくるので結果的に手を引いたんですよ。

今は当時の運営会社とは別の会社が運営しているみたいですし19世紀ホールも再び自由化された反面そうした機関車の説明員なども居なくなったようでキャブに上がることはできなくなったようですね。

また、イベント的でいいのでしてみたいですね。
一度嵯峨野観光鉄道に掛け合ってみようかな。笑

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