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黒猫写真講座 8 赤外線フィルムが作り出す虚構の世界

写真というのは、事実を写す反面、時には虚構の世界を映し出してくれることがあります。

今回はちょっとこんな写真はどうですか?という1枚をアップしてみたいと思います。

最近はデジタル暗室?が一般的で、昔のように暗室でフィルムを装填して、若しくは詰替えてといったことは無くなりましたが、昔は感光させたらアウトということで写真の撮影はかなり気を使ったものでした。

特に赤外線フィルムの場合は、少しでも光が入るとダメ、特にKodak High-Speed Infraredというフィルムは、写真家泣かせで少しでも光が入るとダメなので完全な暗室で装填し、現像もタンクに詰め替えるまでは完全な暗室が求められるという神経質なものでした。

そのうえ、フィルターも特殊

夜間撮影には効果を発揮するのでしょうが、昼間写しても変にメリハリがなくて・・・

もう一つの赤外線としては、SAKURA 赤外750(晩年はコニカ赤外750)というフィルムは比較的使いやすかったです。

これは結構気に入っていて、赤外独特のコントラストが好きで、春から夏にかけての赤外線が強くなる頃に好んで使っていました。

こちらは、R2フィルター(赤色フィルター)のみで対応できるので撮影しやすかったのですが、赤外マークにピントを合さないとピンぼけになるという代物で、撮影する際には一度ピントを合わせてから再度、赤外マークにピントをずらせるという作業をしました。

多分、今の人にその話しても、はぁ?となるでしょうね。
他に、面白かったのはコピーフィルムを使って撮影した場合でしょうか。

本来コピーフィルムというのは微粒子でISO感度も低くかつコントラストがハイコントラストになるように設定されているのですがこれがむちゃくちゃ面白かった。

じつは、このコピーフィルムを、普通の白黒フィルムのミクロファインだったかな?で通常よりも時間をかけて現像したら、無茶苦茶トーンのきれいなそれでいて微粒子故に引き伸ばしても画像が全く荒れない画像が出来ました。これには正直驚き。

一時期、自家現像に凝っていたので色々なフィルムを使って撮影していました。
家族には不評で、結婚してしばらくしたら実家においてあった現像セット一式処分されていました。フィルムともども・・・泣きそうでした。

とうことで、今日は、カメラのことが詳しい方しかわからないような内容でした。
(^_^;)

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