医師国家試験対策の鉄則
医者になるための関門、医師国家試験。昨年の新卒の合格率は、94.9%と例年通り非常に高い数字をキープしています。
これから受験する医学生のために、国試対策の鉄則をまとめてみました。
鉄則1:周りと同じ勉強をする
合格率95%の試験ですので裏を返せば、20人に1人しか落ちません。
合格率が80%を超える試験の鉄則は周りと同じ勉強法を行うことです。みんなができる問題を確実に正解していけば、落ちることはないわけです。例年、正答率が70%以上の問題が全体の約8割を占めています。つまり、正答率70%以上の問題を確実に正解できるような勉強をする必要があります。
鉄則2:過去問が全て
最も重要なことは過去問演習をひたすらやることです。過去問をほぼ同じ問題が最低20%は出題されます。
医師国家試験向けの予備校や教材など色々あるのは事実ですが、過去問演習を3周程度行えば、対策としては充分です。よって、クエスチョンバンクをひたすらやりましょう。あれこれ教材をやっても効率が悪いです。
先ほども述べたように、過去問の正答率を見ながら、70%以上のものは確実に正解できるようにしましょう。逆に正答率が低い問題を間違えたからといって、気にする必要はないです。しかし、過去問に出題されている以上、同じ問題が出ると正答率が上がるので、しっかり覚える必要があります。
鉄則3:公衆衛生対策を怠らない
公衆衛生は例年、全体の10%~15%出題されます。日常臨床であまり触れることのない項目が多いので、対策が必須です。これも過去問対策で十分です。クエスチョンバンクを2~3周演習しましょう。
鉄則4:マイナー科は直前で良い
マイナー科の対策は直前で良いです。というのは、マイナー科は他の疾患とのつながりが薄く、羅列的に覚える項目が多いので、直前に詰め込んだ方が試験的にはbetterです。内科や外科はマッチング試験の出題範囲になりますが、マイナー科は範囲外となる傾向にあるため、早めにやることのメリットがあまりないでしょう。因みにマイナー科についてはレビューブックを読むと全体像が分かりやすいのでお勧めです(むしろ他の分野については参考書はいらないです)。
鉄則5:必修対策を怠らない
必修8割以上が合格に向けての一つのキモです。優秀な人で必修落ちしてしまった人を数人見かけました。必修なので簡単な問題が多い(だいたいは正答率70%以上)傾向にありますが、時折、必修とは思えないくらいのレベルの問題もありますので、1問できなかったからといって焦るのは禁物です。100問中20問は間違えられるわけですから、合わせられる問題を確実に合わせていきましょう。
鉄則6:禁忌のパターンを覚える
今年から禁忌肢が2問以下と少し合格条件が厳しくなりました。禁忌となるパターンはクエスチョンバンクにほぼ網羅されているので、解説を読んで禁忌となるパターンだけはしっかり押さえましょう。ちなみに禁忌で落ちる人が一番少ないみたいなので過度に心配する必要はありません。
鉄則7:重箱の隅にこだわらない
国試直前になるとすごいマニアックなことを言いはじめる同期がいたりして、焦りしがちですが、そんな人たちは無視しましょう。試験対策の観点から、周りが正答できないようなマニアックな問題にこだわる必要はないです。直前だからといって変わったことはせず、基礎的な問題で間違えた部分をしっかり覚えましょう。
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