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やっぱスーツ×ロックンロールっていいよね

やっとこさ重い腰を上げて、動画編集の練習を始めた!遅い!でも偉いぞ私!

今週はnoteサボろうかと思ったけど、バンドブームが再来しているうちに、私の愛するバンド達をご紹介!


ビレッジマンズストア


印象的な真っ赤なスーツ。名古屋が誇る暴れ馬。

初めてライブを見た時、当時二十歳そこらの私は「音でか!うるさ!」と思ったのを覚えている。でもどういうわけだか、気になってきちゃって、またライブに行って、あれ、私どんどんはまって…と、なんだかんだでここまで来た。どんなだ。

漢臭い日本語の羅列。鋭くて力強いのに、触れたら壊れてしまいそうな繊細さも持ち合わせている。両サイドのスピーカーから殺しにかかってくる攻撃的な爆発音は、サビにくると視界が広がったように、扉が開け放たれたように、すべてを包み込み巻き込んでいく。

そんなビレッジマンズストアのライブは、そこそこ長年見続けている私の印象だと、「みんなおいでー!ウェルカム!一緒に遊ぼー!」みたいな、そんな気の利いた親切な感じではない。どちらかと言うと、ドアをちょっとだけ開けといてくれる感じ。
その代わり、入ってきてくれたら、選んでくれたのなら、絶対否定しないし、絶対離さない。全力で楽しませます
、といったスタンスな気がする。
そんな不器用な優しさにクスッと笑ってしまいながらも、なんだか自分と似ている気がして安心できるし、いつも救われる。
彼らがライブハウスで待っていてくれるから、私は私でいられる。
ダサくても、カッコ悪くてもいい。ここにいていいんだ、間違いではないんだと思わせてくれる。

“ライブが終わって誰もお前に見向きもしなくなっても、俺がお前を見つけ出す”

いつしかMCでボーカル水野が言っていた。
それを聞いて私は、爆音の中泣いた。

彼らは私にとって、どうしようもない自分に手を差し伸べてくれるヒーローなのだ。



THE PINBALLS


こちらもスーツスタイル。シックなセットアップに身を包んで、お洒落でスタイリッシュ。みなさんスタイルが良いので、スーツが映える映える。

まるでおとぎ話のような歌詞は、時に奇妙で、不気味で、美しく、そして優しい。そしてその歌詞と歌を包み込み、より輪郭をはっきりとさせる演奏。
一曲聞くと、映画を一本見終わった時のような充実感で満たされる。

私は基本ギターにあまり興味はないのだけど(関心持って)、ここのギターはなんというか、聞いていてすごくワクワクする。まるで子供の頃、目を輝かせて絵本のページを捲っていた、あの胸の高鳴りが蘇るように。たったワンフレーズで、一瞬にして童心に帰り、彼らの創り上げる世界観に引き込まれていく。

こんなに綺麗なロックンロールバンドを、私は他に知らない。

THE PINBALLSは、2021年11月24日のワンマンライブをもって活動を休止している。この日、私は仕事を休んで東京まで飛んで行った。

この日のライブは、特に照明がすごかった。この曲はこの色、この使い方、このタイミングでそれ!そう!それ!みたいな。音が具現化されていくような、予想外の新しい色がつくような。とにかく愛だった。愛に溢れた時間だった。素晴らしいライブだった。歌も演奏もパワーアップしていた。最後なのに。いや、最後ではないはずだ。きっと帰ってくると信じている。信じて待つことしかできないのがもどかしいけれど、それでも待ち続けようと思う。


両方スーツなのはたまたまです。でもやっぱ、スーツっていいよね。

とりあえず聞いてくれ。もっと知ってくれ。私の願いはただそれだけ。

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