リストラーズに御礼を言いたい。
はじめに
今、何かに急かされるように、この記事を書こうとしています。自宅の電気系統がイカれてPCが使えないのに。
なぜかって、そりゃ、アレですよ。推しグループから、特大のプレゼント(供給)をいただいてしまったから。
あちこちでお礼の言葉を伝えたつもりだけれど、全然足りない。Xでは、字数制限に阻まれて思いの丈が書ききれないのです。すっかり、140字では収まらない体質になってしまいました。困ったものです。
でも、仕方がないのです。だって、だって、だって。いつもながら、こちらが抱く身勝手な期待を、さらりと(実際には大変な労力と共に)超えてきてくださるのですから。
今胸の内にあるものは、これまでのシリーズに収まるようなものではありません。面白い読み物にはならない可能性が高いです。
とりあえず、「あの動画」に限らず、筆者の胸の内にある思いについて、書き連ねてみたいと思います。
本編
「あの動画」について
もったいつけてはいるけれど、もちろんアレ。2024年3月30日に、リストラーズ初のプレミア公開として投稿された「涙のリクエスト」。
彼らの母校であり結成の地でもある東京工業大学が、この4月に合併により名称変更となるのを控え、名前が変わる前にと、キャンパスの各地で収録された動画。他の動画内でも垣間見えた、彼らの思い出の場所での歌唱シーンには、胸が熱くなる。
筆者自身のことで考えると、いつも練習していた大学の講堂は改修されて、今はすっかり違う姿になっているらしい。その前に行ってみたらよかったなぁ。サークル棟は、何も改修されていないらしいけれど…あの当時ですらボロボロだったのに、20年以上そのままって大丈夫なのか。確実に築50年以上のはずだよなぁ…。
つい思い出に浸ってしまった。今回の動画は2023年の年末ごろに撮影されたもので、動画内で示される数々の写真も、全て新しいものだ。それでも、やはりどこか郷愁を感じられるのは、事前に動画作成の背景を知っているから、というだけではないように思う。
年末年始ゆえにほとんど人がいない風景のせいだろうか。冬枯れの景色が醸し出すもの悲しさだろうか。いや、それよりも、彼らの胸の内にあるものが、カメラを通して映し出されているのだと思いたい。
もちろん、動画内の彼らが寂しげな顔をしているわけではない。むしろ逆だ。母校の広々とした空間のおかげか、楽しそうに、のびのびと歌い、踊っていらっしゃる。彼らは、本来はこういうパフォーマンスをするグループなのだと改めて実感した。
そして、動画作成にかける熱量である。これまでに見たことのない、チェックのネクタイ。元々持っていた方もいるかもしれないが、今回の撮影のためだけに調達した方もいただろう。また、動画を見る限り、少なくとも7か所で撮影をされている、ということは、同じ曲を最低7回は撮っているのだ。カメラのアングルの都合で複数回撮ったり、通行人の関係でNGなんてこともあったかもしれないと考えると、実際に踊った回数は両手の指に余りそうだ。撮影場所間の移動もある。それぞれの場所で記念撮影的な写真も撮っている。しかも真冬だ。1日で撮り切るのは、相当ハードだったのではないか。本当に、お疲れ様でした。
そして、撮影した素材を組み合わせて動画にする作業。カット数がこれだけあると、かなり大変そうだ。それを、年末から年度末にかけての忙しい時期にこなしたということになるのだが、実はそれだけではない。
ほんの2日前の3月28日に、昭和99年のセ・リーグ順位予想が発表されたばかりなのだ。その中で、3月23日時点での予想であることが記載されている。つまり、あの充実した資料の少なくない部分が、3月23日からの数日の間で作成されているのだ。どう考えても仕事が忙しい時期に。実際、昨年の年度末年度始め時期の動画では繁忙期であることが概要欄にはっきり書かれているので、彼らが世の中の例外ではないことは間違いない。
手とか体が足りないというだけでなく、脳みそがクアッドコアくらいじゃないと無理なのでは?ご自宅に精神と時の部屋とかあるんでしょうか??
現実的に考えるなら、そんな障害を乗り越えてしまうだけの熱量が、彼らにあったということになる。動画からひしひしと伝わってくるそれに、ファン(少なくとも筆者)はすっかり浮かされているのである。
動画の細かい見所については、いずれ脳内実況シリーズで扱うことにして、次の話に移りたい。
熱量の循環について
リストラーズの皆さんの熱量は、先に書いた最新動画でも見て取れる。過去動画を遡ってみても、20年という長い活動期間の中で、どんどん新しいことにチャレンジされ、前進し続けているのがよくわかる。
単に趣味の活動なら、自分たちさえ楽しければ、それで問題ないのだ。ハモネプに出場している時点でアカペラ好きには知られた存在であったのだし、リサイタルをやればそれなりの規模の会場が埋まっていたように思う。普通のグループなら、その状態で満足することもできたはずだ。
しかし、そうならないのがリストラーズ。コロナ禍により対面リサイタルができなくなり、さらにはリーダーである草野さんが長期の海外駐在になるという二重の試練さえも「在宅勤務動画」の導入で飛躍の機会に変えてしまった。さらに「Get Wild」のクリティカルヒット。その結果、おかしなテンションで騒ぐファン集団が突然現れて、さぞ困惑されたことだと思う。日々、お騒がせしております…。
その後も、どんどん新しいことに挑戦されているのがよく分かる。在宅勤務ならではの演出の工夫や、在宅勤務動画のフォーマットをよりリアルなものに変えてみたり、ラジオのスタジオを借りてみたり、都心の公園でロケを敢行したり。ファン向けに制作されているとしか思えないサブチャンネル(B面)だったり。ファンの存在を受け入れてくださっているのが伝わってきて、とても嬉しい。
さて、筆者自身も含めてだが、リストラーズ推し活仲間には、「これが初めての推し活」「こんなに何かにハマったのは初めて」という人がかなり多い。
Xで騒ぐ人が出てき始めたのは2023年の6月中旬〜7月くらいだと思うので、すでに半年以上が経過しているのだが、人が増える一方で、全くと言っていいほど減らない。時が経つにつれて、ファン全体の熱量も右肩上がりなのだ。
この熱量はどこから湧いて出てくるのだろうか。それはもちろん、リストラーズの動画であり、XやFacebookへの投稿である。彼らの熱量が、ファンに伝わっているのだ。そして、ファンの熱量の高まりが、彼らにとっても前向きなエネルギー(すなわち熱量)になっていると信じたい。
熱量の高いコンテンツが提供され、ファンが盛り上がり、喜びの声を返す。それを繰り返すうちに、すり減るどころか増大していく。もちろん、彼らも我々も一般人である以上、量的な意味でできることには限りがあるとは思う。しかしその範囲内では、当分の間、この循環は続いていくだろう。自分がその中にいられることを、とても光栄に思う。
伝えたい言葉
以前にも書いたが、リストラーズと出会ってから、QOLの向上が著しい。どんな時でも前を向けるエネルギーがもらえる。それは、単に歌が上手いとか面白いとか、それだけのことではないのだと、今ならわかる。
彼ら自身が、いつも前を向いているからだ。大変な時でもそれを言い訳にせず、それでいて過剰な無理もせず(少なくともそれを表に出さず)、常に笑顔で前進し続ける姿勢が、見る者に勇気をくれる。背中を自然に押してくれる。彼らにそんな意図はないだろうけれど、だからこそ、無責任な「がんばれ」の言葉などよりずっと、受け入れやすく心強い励ましになる。筆者自身、苦しい時や難しい決断の時に、どれほど励まされたかわからない。
これからも、楽しく元気に、やりたいように、活動を続けていっていただきたいというのが筆者の願いだ。前を向いて、明るい笑顔で進み続ける姿を見ていたい。そして、自分も彼らのように、笑顔で、少しでも前に進んで行けたらいいなと思う。
素敵な歌声とハーモニーを、ありがとう。
笑顔になれる時間をくれて、ありがとう。
楽しい仲間と出会わせてくれて、ありがとう。
背中を押してくれて、ありがとう。
前に進む勇気をくれて、ありがとう。
たくさんの感謝が、届きますように。