リストラーズ強火オタクの忙しい脳内 ⑭さそり座の女
はじめに
実家に住んでいたころ、大晦日はいつもの夕ご飯より早く年越しそばを食べ、机にたくさんのお菓子を並べ、こたつに入りながら紅白歌合戦を見るのが恒例でした。
子供の記憶力というのは恐ろしいもので、今でも小学生の頃の紅白の映像を思い出すことができたりします。今となっては、流行りの歌の歌詞を覚えるためには、何度も何度も繰り返し聴かなければならないというのに。
そんな懐かしい紅白の記憶の中で、特に鮮明なのが「衣装対決」。紅組の小林幸子さんの巨大衣装(完全に舞台セット)と、白組の美川憲一さんの、スパンコールなどをふんだんに使った煌びやかな衣装。お二人の歌う歌は、子どもだった私には良く分からなかったのですが、それでも映像の記憶が残っているということは、相当インパクトがあったんでしょう。ま、そりゃそうだ。見た目に関する限り、あれほどのものはそうそう出てきませんよね…。
正直、子供の頃の印象の強さで言えば小林幸子さんの巨大さのほうが上だったのですが、今思えば美川さんの衣装は綺麗だったなぁと思います。独特のキャラクターですが、とても優しい方だそうですし、纏う雰囲気も上品ですよね。素敵だなぁ。
ではでは、脳内実況シリーズ15弾、「さそり座の女」です!
脳内実況
【0:00~0:09】
・このサムネ、美川さんのポスターのオマージュかな
・そして初めて見るネクタイかしら
・大西さんはネクタイにこだわりがあるというか、しっかり選んでいらっしゃる印象
・オフスタイルからしておしゃれさんですからね!
・(再生ボタンポチッ)
・澤田さんはいつにもまして真剣な眼差し
・ベースの時はいつもクールだけど、歌い始める前からベースモードに入るのかな
・個人的に、この曲の加藤さんが一番若返り度がすごい
・髪型がややすっきりしてるからか
・そして大西さんの衣装!
・以前のリサイタル動画で使っていたものそのものではない気がするけど、今回も大創産業さんで100億ジンバブエドルだったのかしら
・後ろのポスターは、撮影のために貼ったのか、そうだとしたらなぜこれなのか…謎は深まるばかり
【0:10~0:26】
・澤田さんの柔らかめな音色のベースから、野村さん→草野さんと続いて一気に華やかになるイントロ
・この曲はですね、もちろん大西さんが主役なんですが、コーラスの野村さんがすごく印象的でですね…
・丸みがあって柔らかく明るい音色が非常に好き
・大西さんが低めのコーラスパートを歌われていますね!
・加藤さんの声と判別するのが難しいけど、ところどころでちょっとエッジ強めに聞こえるのがたぶん大西さんだと思ってる
・イントロの最後、パラパラパラパラと上がってくる音の頭の音が、筆者が確認している範囲で一番低い野村さんの声
・高音域と同じ発声に聞こえるのがすごい
【0:27~0:41】
・やっぱりこの曲は大西さんの声じゃなきゃ
・密度が高い声と美川さんに少し寄せた歌い方が最高
・そう言えば、マイクを持ってるのは振り付けとか演出の都合だろうか
・ほかの在宅動画では出てこないもんねぇ
・ピンと立った小指!
・あと、眉毛がきりっとしてるのが印象的
・これより2つ以上前の動画とは明らかに眉毛が違う
・元々そうなのに、よりおしゃれさんのオーラが…
・加藤さんのコーラスが包み込むような柔らかさ
・野村さんが丸みのあるしっとりした歌声、草野さんが割と鋭く繊細な印象の声で歌われているのを、加藤さんの声が包み込んで一体化している感じ
【0:42~0:47】
・けっこう低い音域のはずなんだけど、サラッと歌われるのはさすが
・ベースの時の大西さんの声は非常に重みがあるんだけど、リードの時は割と軽やかな音色が多い気がする
・野村さんの眉間にしわが出現
・澤田さんがベースモードで眉間のしわが強調されないスタイルなので、代理ということでしょうか(そんな訳ない)
【0:48~1:01】
・1オクターブ音が飛んでるけど、全く動じない感じがさすがベースマン
・野村さんの「パパヤパヤパヤパ」の最後の「パ」が大好物です(既出)
・何がすごいって、その直後に休符なしで歌詞付きのコーラスに移行してるんですよ
・そういう時に、最後の音まで丁寧できれいな発声のままで歌えるって、本当に、本当に…
・「いのちがけよ」の「よ」が「ぃよ」になってる感じがとても好き
・ここの後ろのコーラスの一体感が好き
・音色的には草野さんがメインに聴こえるけど、よく聞いてみると主旋律は野村さんのままなんですよね、不思議
【1:02~1:16】
・大西さんの声にエッジがかかってますね
・その分声の密度と重さが増している気がする
・ボイパは音量的にはかなり抑え目になってるけど、この部分の、ドラムで再現できない音がとてもカッコいい
・澤田さんのベースは音が柔らかくて、アコースティックな印象
・草野さんの「ダバダバダバダバダ!」が最後まで軽い音色でキープされてるのがすごい
・最後の音に変なアクセントが付かないのがさすがすぎる
・それはそれとして表情が楽しい
・草野さんは目で歌う人だからね!
【1:17~1:30】
・間奏の部分、画像がないから確実ではないけど、ベースの音がさっきまでと違いません?
・大西さんがベースやってる気がする
・筆者は野村さんのメロディに聴覚を引っ張られがちなのですが、アコースティックなウッドベースが丸めの音に調整されたエレキベースになった感がある
・あ、正解っぽい
・在宅画面に切り替わった瞬間、澤田さんのお口がコーラスの形になっている
【1:31~1:44】
・大西さんって、色白ですよね(何を突然)
・手が大きくてキレイなのはよく言われるところですが、灼けてない感じがまた良いのかと
・美川さんの世界を表現するのに、一役買っている気がする
・野村さんが楽しそう
・野村さんほどのウキウキ感はないけど、実は草野さんも楽しげ
・そして一人淡々としている加藤さん
・こういうことは割とよくある気がする
【1:45~1:51】
・「だまして汚して傷つけた」ってかなり重たい歌詞だけど、昭和歌謡でありがちな「泣いて耐える」みたいなパターンじゃなく、がっつり怒りを向けているところがこの曲の良さ
・きっと表情は妖艶な笑顔のまま、ぞっとするほどの怒りのオーラを放っている…
・そんな女の怖さが、大西さんの歌声でしっかり表現されているのがすごい
・野村さんの表情の変化はもはや振り付けの域
【1:52~2:04】
・「あなた」で差し出される加藤さんの手の位置と角度が相変わらずズルい
・この方はどうしてこう…
・大西さんがめっちゃ迫ってくるんですが
・6分割されてるからまだ耐えられるけども、全画面だったらアカンやつですよこれ
・大西さんの手の位置と角度はきっと、研究と調整の成果ですね
・ベースならではの無表情で寄ってくる澤田さんの迫力たるや
・目力はいつもと同じだから余計に…
・実はコーラスの「あなた あなたなの」の和音が繊細で美しい
【2:05~2:28】
・大西さんの、時々斜めに顎を上げて見下ろすような視線がたまりません
・終始立ったままの小指
・マイクを握ったまま、これほどまっすぐに立った状態をキープするのって、実は大変じゃないか…?
・「サソリの毒」の振り付け、カッコいいですよね
・真似したくなります
・後ですね、しつこいようですが野村さんの美声が…美声が…
・アウトロの「パヤパパヤパパヤパ~♪」のところ、大西さんの低音コーラスが効いてますね!
・最後の和音、余韻まで美しい
・上村さんの風の音?が物悲しさを演出してくれますね
おわりに
いつも以上に野村さん野村さんとうるさくてすみません…。前回がほぼほぼ加藤さんの話だったせいか、反動が出たかもしれません。
リードの大西さんが主役なのはもちろんなのですが、伴奏のコーラスが一貫して野村さんメインなので、存在感がすごいんです。それで、つい。
この曲については、かつてリサイタル?で演奏された動画が存在するわけですが、そちらでは大西さんが客席をまわって握手している時の「どうもありがとう」の印象が強烈でした。かなり長い間、脳内で隙あらばあのお声が聴こえてしまい、仕事中に途方に暮れたこともあったりなかったり。あぁ、思い出してしまった…。
大西さんリードの動画はこの曲を含めて3曲しか公開されていないわけですが、そのどれもが何かになり切って、特徴を強調して歌っていらっしゃる印象。それができるのがすごいわけですが、それはそれとして、なりきり抜きの、素の大西さんの歌というのも聴いてみたいな、なんて。こんなところで呟いても伝わらないでしょうが、こっそり願っています。