書くことを志す人へ。
誰かがよろこんでくれたり、笑ってくれた。
そんな言葉を忘れるな。
誰かを寂しくさせたり、泣かせたりした。
そんな言葉も忘れるな。
本を読むこともいい。
映画を見ることもいい。
でも、キミはその本とか映画みたいなものを
つくっていく立場になる人だ。
恋をしようよ。
いろいろな地方や国に出かけてみようよ。
いろいろな音楽を聞いてみようよ。
お酒を呑んで、たまには失敗したっていい。
スポーツもいい。みんなで盛り上がってみよう。
どんな体験でもいいから
リアルな、直接的な体験をとにかく積んでいこう。
忘れたいこと、忘れたくないこと
ぜんぶキミの糧になる。
ボクは、コピーがうまくなりたかったら
「いろんな世代の奴らと呑みに行け」
と言われて育った。
そのときは、意味わからなかったけど
今ならちょっとわかる。
呑みの場では、ジブンの言葉がどう伝わるか。
これまで体験してきたことがどう評価されるか。
遊びの中で、本音をもって、身をもって体感できる。
じぶんの中にあるコトに
いろんな世代の奴らの視点が加わっていく。
キミの偏見が、少しずつ俯瞰に変わっていく。
その作業には終わりがない。
だから、楽しい。言葉は一生磨き続けられる。
ひとを動かすことができるのは、暴力か言葉だ。
どうせなら、心を打てる言葉を身に纏おう。
書くテクニックではなく、
キミの体感を、ココロに、カラダに刻み込め。
10代、20代ではそこに情熱を注いだらいい。
アラフォーと呼ばれる世代になったジブンも
まだまだ体感を集めてる。
勝ち負けなんてないかもだけど、負けないよ。
心の機微を色鮮やかに表現できる
日本語という素晴らしい武器が
ボクたちにはある。
サポートいただいたお金は、こどもの「体験(本、映画etc.)」に使おうと思います。