勝酒。敦子酒。
北海道のじいちゃんが生きてるとき、
わが家の床下には
家宝が眠ってると、ずっと言っていた。
それが10年前くらい。
じいちゃんは2年前に亡くなり
そんな家宝のことなんてすっかり忘れてた頃、
じいちゃんが住んでいた家を
リフォームするとのことで
その家宝が、今回発見された。
ボクは現場にいなかったので、
母親に話を聞くと、バコッと床下を開けて
出てきたのはお金や財宝ではなく、
49本の果実酒、だった。
これは、家族からすると
いかにもじいちゃん、
その名も勝(まさる)さんらしいこと。
LINEで聞いた時は、もう笑った。
じいちゃん、あっぱれと。
そして、すぐさま
その酒を送ってくれと母親に頼んだ。
そのお酒が、今日会社に届いたのだ。
楽しみで仕方ない。
でも、10年以上も経っているお酒
しかも素人がつくったものが
本当に旨いのが、どこか懐疑的だった。
そんな中、今日仕事終わりに毒味をした。
会社のみんなも付き合ってくれた。
ハスカップ酒。18年もの。
コクワ酒。こちらもビンテージ。
そして、おまけのように
ライム酒。こちらは母親、敦子さんが
爺ちゃんに触発されて
こしらえたもののようだった。
ラベルには令和と書いてある。
そんなお酒を、おそるおそる
ひと口、みんなでいったわけだ。
結論からいうと、
じいちゃん、疑ってごめん、という感じ。
めちゃくちゃ濃厚で旨かった。
18年もののハスカップ酒なんて
奈良漬の匂いがしながら
味は抜群だった。
そして、おまけのようについてきた
敦子酒(ライム酒)も、おいしかった。
そんな技、どこで身につけてた、くらい。
どのお酒もおいしかったのだ。
今日の短時間じゃとても全部は飲みきれないから
まだ会社の冷蔵庫に
いくつか眠っている。
これから、みんなとああだこうだ言って飲む
楽しみな時間がまた増えた。
本当に、爺ちゃんに感謝したい。
勝酒、旨かった。
そして、敦子酒も、旨かった。
恵まれたなぁと思う3投稿目。
酔って書いてます。
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