来海えりか=キュアマリン 『ハートキャッチプリキュア!』
猪突猛進のお調子者、と桃キュアみたいな青キュア。のちの白雪ひめ、ローラに連なったともいえ、色と性格の組み合わせのバリエーションが多様化するきっかけとなったキャラクター、といえるか(?)
『ハープリ』は、変身後の名を変身者自身で決めている点ではシリーズ唯一であり、”自分の意志” を最も体現した作品であり、中でも、えりかはその象徴ともいえる。
そんなえりかでも、主人公・つぼみやクラスメイトたちには、思ったことを正直に伝えられるが、姉で芸能活動をしているももかには、嫉妬やコンプレックスから上手く会話を交わせず、互いの気持ちを勘違いして捉えていた。
学校と家庭とでポジションや関係性が変化することで、本音を出せるか否かが変わってくるという点を突いているのも、えりかのストーリーラインならでは、といえるか。
”本音を話せない” という、ある種の孤独感を描いている点で、シリーズ中の青キュアと共通する要素があるともいえる。
それを話し合うことによって解決した結果、えりかとももかの関係性が回復し、またももかのクラスメイトの月影ゆり=キュアムーンライトの孤独の解消、英雄化の回避へと繋がっていく、なんていうこじつけを思ってしまう。