バッタモンダー 『ひろがるスカイ！プリキュア』
組織内で後れをとっていたことによるコンプレックスに、異様に囚われていたキャラクター。ゆえに任務に支障が来したとき、プライドが傷つけられたとき、その要因になった者に対する怨念・執着もまた人一倍に強い。
弱みに付け込む、目的のためには手段を選ばない、復讐相手に対する執拗なまでのメンタルへの攻撃……。
『ひろプリ』放送中、ネットで最も悪評を買っていたように思われる。それは視聴者自身が、いつしかの己を観てしまっているから、己の中の弱い部分を、最も体現していたキャラクターであるから、といえるかもしれない。
コンプレックスに苛まれている状態から立ち直るのは難しい。一言、二言ですっきりさせられるものではない。
悩み苦しみながら、向き合うしかない。変えるために一歩踏み出す、組織内の空気を破る、あるいはそこから離脱する、決断ができるその時まで、ただただ悩むしかない。