『特救指令ソルブレイン』
91年『特救指令ソルブレイン』
政治、軍事、国際紛争、生物兵器……。
『相棒』 2時間SPばりの内容ばっかり。
準レギュラーヴィラン・高岡隆一=寺杣昌紀(=シャドームーン)。
『ウインスペクター』 でいう黒田鬼吉=黒部進の役割として、『ソルブレイン』 ひいてはレスポリシリーズへの欺瞞を提示し続け、最後は自ら果てることで、「凶悪犯でも助ける」「心を救う」のテーマの難解さを残し、シリーズの実質的な終了を遂げることになる……(?)
『ゴーゴーファイブ』『デカレンジャー』『パトレンジャー』『スペース・スクワッド』 など警察や救命をテーマにしたヒーローはのちにも出てくるが、敵対組織との対決、もしくは独自ルールによる制裁など、従来の等身大ヒーローの構図と変わらない内容となっている。
現実の法律に基づいて「取り締まる」「償わせる」にこだわったヒーローは、後にも先にも、『ウインスペクター』『ソルブレイン』のみだったといえる(?)
最終回においてはソリッドスーツの量産化、ソルブレイン組織の主要都市への拡大に向けてメンバーがそれぞれの異動先へ向かうところで終わる。
42話において言及された自衛隊に代わる軍事力としての可能性も孕ませているともいえ、『ウインスペクター』 で黒田鬼吉が指摘した「お前たちの正体」=抑止力としての機能・武力行使の緩和等々も見据えられた体制へと
変貌してしまうのではないかと想像させられるような……。
『レスキューポリス』 の断念が示唆されたような終わり方だったのだと言える……(?)
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