ダルイゼン 『ヒーリングっど♥プリキュア』

ウイルスを擬人化かつ ”ウイルスが自由意志を持ったら” を体現したキャラクター。
『ヒープリ』における敵対勢力のビョーゲンズは、自己中心的な肥大化の欲望を持ってしまった集団であるといえる。それゆえに、プリキュアたちには、克服するべき対象として対峙されることとなる。

41話にて、キングビョーゲンに吸収されることを要求され、それに反発し、自身が進化する前の宿主である花寺のどか=キュアグレースに、再び体内に宿らせることを請うが、拒絶される。
ネットでは、”プリキュアが見捨てた” などという意見が散見されたが、自身が生き残ることしか眼中になかったことによる要求に対して、手を差し伸べるべきであったかは疑問であるといえる。また、宿主自身のウイルス感染への耐性は決して高いとはいえず、進化した状態のダルイゼンが再び感染すれば、共に死滅する可能性があったともいえる。
したがって、のどかの判断は正しかったといえるのではないだろうか。

ウイルスは生物の誕生・進化や、生態系の循環などにも関わっており、医療や農業にも活用されているケースもあるため、何らかの協力をするという描写もできたかもしれない。
’20年の『ヒープリ』においては、コロナ禍によるスケジュール調整から環境問題への言及があまりできず、”病気との闘い・克服” に主眼が置かれる形となったこともあり、ビョーゲンズとも対峙するのみにとどまってしまったといえる。

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