ユニ=キュアコスモ 『スター☆トゥインクルプリキュア』
ディアスポラを経験しており、かつ利害一致で主人公らと行動を共にした、第三勢力的キュア。勢力が多様に描かれた『スタプリ』ならではのキャラクター。
ディアスポラを経験したキュアは、『5』のミルク、『スイプリ』の調辺アコ、『ドキプリ』の剣崎真琴、『ハピプリ』の白雪ひめがあたるだろうか。
いずれも当初は単独行動をとっていたが、主人公に引っ張られ、次第に打ち解けていく。
ユニも主人公らと打ち解け、対立勢力と和解していくプロセスは描かれている。
宇宙が舞台となる『スタプリ』において、敵対勢力が複数の勢力からの多重構造となっている。
また、主人公のひかる自身、元々は他者と積極的にコミュニケーションをとる方ではなく、ただ好奇心に応じて行動していくタイプ(作中ではそう見えなかった)であったが、様々な異星人との出会いを通じて、学んでいく中で他者との交流を重んじるようになっていく。
ユニもまた、過酷な経験をしつつ、主人公らとの交流の中で学び、態度を改めるようになっていく。
『スタプリ』以前は、主人公のコミュ力・義侠に引っ張られる形で ”友” となっていく。
『スタプリ』においては、利害と学びの中で、”仲間” となっていく。
そんな違いが、ユニを通じて描かれており、”多様性” が謳われる現代における、交流の術のひとつが提示されている、のかもしれない。
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