天ノ川きらら=キュアトゥインクル 『Go!プリンセスプリキュア』
プリキュアに変身できる条件のひとつ(?)といえる ”自分の意志”。
それには、利己主義も含まれる、ということをシリーズ中で明確に体現したのが、天ノ川きらら=キュアトゥインクルなのではないだろうか?
これは『わんぷり』のユキ=キュアニャミーにも連なってくる。
夢に向かっていく ”意志の強さ” が、変身の資格ともリンクしてか、自分の関わる舞台に被害が及んだことをきっかけに、プリキュアへの変身を可能とする。だが、芸能活動の多忙を理由に一旦は手放してしまう。”自分の意志” とは別に、”当事者意識” を持てるか否かで、変身することの判断が変身者に委ねられたといえる。
主人公・春野はるかの人柄に触れ、再度、変身を決意し、プリキュアになる。ストーリーが進むに連れ、”当事者意識” の範囲が広がっていき、結果的に利他的になっていく。
きららのストーリーラインには、”自分” の定義が拡張していく過程を描いているといえるのではないだろうか。