東せつな=イース=キュアパッション 『フレッシュプリキュア!』

プリキュアとしては初の ”光堕ち” したキャラクター。
かつ、死んで蘇ったのは、後にも先にも、せつなだけ。
主人公・桃園ラブと ”ぶつかり合って、分かり合う”。会話とか、特殊な技とか、比喩表現的なものではなく、文字通り物理的に、拳で語らいあう。

『フレプリ』は戦闘の際に、破損した周囲の物が元に戻らない、”幻の銀水晶システム” がなかった唯一の作品。
メインの3人は、コミュ力お化けのドジっ子・クールな優等生・大人しくて優しい動物好きと、割とテンプレっぽい感じの構成が踏襲されている。
それに対する周辺設定が割とハードテイストで、ヒロイズム偏向への起点となった作品であるともいえる。

せつなは、旧冷戦時代からやってきたようなキャラクターで、ストーリーラインも英雄神話的なラインを辿ってるかのよう。ただし ”光堕ち” 後は、桃園家の受け入れによって ”英雄” のままにはならず、故郷のラビリンスへ人間界の文化を持ち帰っていく ”文化英雄” となっていく。

”ぶつかり合う” と ”受け入れる” ”話し合う” の両面が描かれている、ヒロイズムに向かいつつも ”英雄” のままにはしない、その後の ”光堕ちキュア” のキャラクター性や、シリーズの作風を決定づけたのが、せつなのポジションなのかもしれない。

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