十六夜リコ=キュアマジカル 『魔法つかいプリキュア!』
主人公の相方キュアとしては初の異世界人(?)。のちのララやソラに連なってくるともいえるか。
人間界では学業優秀で、頭脳明晰な優等生タイプともいえるが、異世界では成績が振るわず劣等生扱いされている点でも、後の異世界人キャラクターのフォーマットになったともいえる。
自分の世界でのコンプレックスから、変なプライドや思い込みを持っていたところから、別の世界の人や価値観に触れることで、それを段々と融和させていく。自分の世界に別の世界の価値観をもたらし、新たな文化交流が生まれていく。
『5』のミルク、『フレプリ』のせつな、『ドキプリ』の真琴など、異世界をつなげるキャラクターは以前から登場していたが、異世界交流の様相も含めて掘り下げて描かれたのは、リコが起点となっているといえるだろう。
英雄神話的な異世界往還を経て、文化創造をもたらしている点で、『まほプリ』の時点では、文化英雄的なヒロイズムが企図されていたともいえる。
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