キラ星シエル=キラリン=キュアパルフェ 『キラキラ☆プリキュアアラモード』
『キラプリ』の妖精は、日本各地の山奥に住み、スイーツ作りの修行をしているという設定。
そのうちのひとりのキラリンは、『キラプリ』ストーリー以前から、フランスに渡って修行を積み、人間としての姿・キラ星シエルとして、パティシエとしての実績を積んでいる状態から登場する。
『キラプリ』は、シリーズ中でも特異の設定となっており、プリキュア=パティシエとして位置づけられ、戦闘も肉弾戦はなく、クリームで相手を包み込んで浄化するというスタイル。
妖精も人間と同一世界に住んでおり、『SS』の精霊と同義ともとれるような存在でもあるといえる。また人間に変身できる者も一部存在し、キラリンのように実績まで上げる者もいる。
プリキュアシリーズにおける妖精は、異世界の住人であり、人間界で住むにあたっては人間からの庇護が必要とされ、プリキュアの能力を授ける際にもその人間との親和が必要であるなど、かなり依存した存在として位置づけらることが多い。
『キラプリ』においては、すでに自立的に生息でき、かつ人間よりも優れた能力を持つ者も出てくる。
『キラプリ』はバトルものとしてカテゴライズされがちなシリーズに対するカウンター的な作風であるといえ、かつ女児向け作品において自明とされがちな ”小さなものへの庇護” に対しても、一石を投じていたのかもしれない。シエルはその象徴であるといえ、のちの『トロプリ』のローラにも繋がってくるキャラクターであるといる。