七瀬ゆい 『Go!プリンセスプリキュア』
プリキュアシリーズ史上、最も活躍した一般人。
主人公・春野はるかの夢を肯定し、彼女の窮地を救い、絶望の檻を自力で破り、強敵を倒すキーパーソンにもなって……。’90年代『セーラームーン』の大阪なるの再来、というよりそれ以上の大立ち回り。
『Goプリ』以降、特定のテーマと掛け合わせた作風へとシフトチェンジし、主人公らも、そのテーマに沿った目標を掲げて成長していく過程が描かれるようになる。
はるかの「プリンセスになる」という、突拍子もない夢を最初に肯定したのは、学校の ”華” たるみなみでもきららでもなく、偶々隣り合った同級生である所に、プリキュアという存在の ”近しさ” が込められているように思える。
”プリンセス” という一見、とっつきにくそうなテーマにおいて、七瀬ゆいのような ”身近” な隣人からのエールが描かれていることによって、テーマプリキュアが成り立ったともいえるのではないだろうか。
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