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Astarとリキッドステーキングを活用したコミュニティトークンの可能性

皆さんこんにちは!Beckです。

私は最近NFTプロジェクトが発行する独自トークンの可能性について色々と考えています。
そこで本記事では、私の頭の中の整理も兼ねて、備忘録的に考えを書き出してみようと思います。
そしてついでに公開するので、何かご意見あればフィードバックを頂きたいです。

それでは行きましょう!

< 筆者自己紹介 >

リキッドステーキングとは

まず初めにリキッドステーキングについて解説します。
リキッドステーキングとは、ステーキングをする際に「ステーキングをしました」という預り証を受け取れる仕組みです。

説明がシンプル過ぎて、これだけだとそのメリットが分かりにくいと思うので以下画像を交えて解説します。

普通のステーキング

まず、普通のステーキングの場合、預り証は発行されないので、ステーキングした暗号資産はロックされてしまい、ステーキングを解除するまで他のサービスで運用できなくなります。

リキッドステーキング

リキッドステーキングの場合は、ステーキングをすると預り証を受け取れます。
この預り証を他のDeFiなどで運用するとこで、ユーザーはステーキングの利回りを得ながらDeFiの運用益を追加で稼ぐことが出来るようになります。

以上がリキッドステーキングの簡単な説明になります。
今回のコミュニティトークンのアイデアはこのリキッドステーキングの仕組みとAstarのdApp Stakingの仕組みを組み合わせて実現するものです。
AstarのdApp Stakingについては私が過去に書いた記事で解説していますので、こちらを参照して下さい。
NEO TOKYO PUNKSのWeb3を加速する

Astar dApp Staking x リキッドステーキング

まず前提として、今回対象となるプロジェクトはAstar dApp Stakingに登録済み or ローンチと同時に登録する事が決まっていることとします。
(このプロジェクトを仮に「プロジェクトA」とします。)

このプロジェクトAのコミュニティ内で流通する独自トークンをdApp Stakingとリキッドステーキングの組み合わせで発行するというのが今回のアイデアです。
以下、全体図のイメージ。

発行する流れは以下のとおりです。
1. プロジェクトAのコミュニティメンバーがリキッドステーキングプロトコルに$ASTRをステーキングする
2. リキッドステーキングプロトコルはその預り証としてコミュニティトークンを払い出す
3. ステーキングされた$ASTRはそのコミュニティメンバーが所属するプロジェクトにdApp Stakingされる

払い出されたコミュニティトークンにコミュニティ独自のティッカーシンボル( $COM等 )を付ければコミュニティの独自通貨が出来上がります。

なぜAstarを使うのか?

ステーキングした$ASTRは最終的に自分の応援するプロジェクト(プロジェクトA)にステーキングされるので、プロジェクトAにはdApp Staing経由で報酬が入ります。

このように、トークンの新規発行 = プロジェクトの利益に繋がります。
プロジェクトの運営がトークンを新規発行しその売却益で利益を得るというモデルが一般的ですが、このような形で持続的に利益を上げるというやり方がAstarなら出来ます。

また、コミュニティメンバーはこの仕組みを活用することでプロジェクトの運営を支援しつつ、コミュニティトークンを取得する事ができます。
($COMの保有量 = 貢献度)

上記がAstarを使う理由です。

コミュニティトークン発行の難しさ

NFTプロジェクトが独自トークンを発行する場合、乗り越えるべき課題が沢山あります。
DeFi系のプロジェクトのように高度なトークンエコノミクスを設計し、トークンを発行する場合、それ専門の有識者に設計を考案してもらい実装する必要があります。
しかし、そこまでしても価格が安定して上昇する保証はありません。

一方でトークンでは無くポイントにすれば値動きを気にする必要はありませんが、円転できません。
よってポイントと引き換えられるコンテンツを準備することは供給者サイドにとってはタダ働きも同然になります。
そのため経済圏にあまりコンテンツが供給されることは無く、使い道のないポイントだけが残り続けることになります。

今回紹介したアイデアで発行されたコミュニティトークンの価格は$ASTRに連動します。
よって価格の維持はAstarに丸投げできます。

また、DEXに上場させれば売買もできるようになります。
そうなればコミュニティトークンで支払いを受け取ったコンテンツ供給者は最終的には売上を「円」として自分の銀行口座に引き出すことも可能になります。

終わりに

今回、こういう形のコミュニティトークンの在り方もありなのかな?というアイデアを思いついたので共有させて頂きました。

ですが、課題は既に色々と思いついています。
・リキッドステーキングの独自カスタマイズにかかる費用
・そもそも独自トークンいるのか問題
・UI/UXの難しさ
・etc…

結局支払いはクレカ払いで良くないか?と思う自分もいますが、これからリアルとバーチャルの垣根がますます溶けていく中で、どこまで世界観を作っていくのか?という観点から独自通貨はあった方が没入感あるよね。とか様々なことを考えます。
独自通貨でしか買えないもの等あればそれも面白いと思っています。

UI/UXに関してはエンドユーザー的には日本円を入金したらコミュニティトークンが払い出される。みたいなシンプルなユーザー体験を提供できるレベルにまで持っていくのが理想だと思います(ここにもお金かかりそう。。。)

自分の頭の中にアイデアをしまっておいても話しは進まないと思ったので今回、備忘録件アイデア共有記事を書かせて頂きました!
もしフィードバック等あればいつでもウェルカムです。

ここまで読んで下さってありがとうございました!

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