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Astar dApp stakingの紹介

Astar NetworkのdApp stakingとは

dApp stakingは、AstarNetwork上に分散型アプリケーション(dApps)を構築する開発者に金銭的なインセンティブを与えるAstar独自の仕組みです。

dApp stakingに参加することで、プロジェクトの運営はベーシックインカムを受け取ることができ、それによってプロジェクトの構築と拡張を継続することができます。

EthereumなどのPoS系プロジェクトではステイカーが自分の持つ暗号資産($ETH等)をバリデーターにstakingし利回りを得る仕組みがありますが、Astarの場合はステイカーは自分の応援するプロジェクトに$ASTRをstakingして利回りを得ることができます。

※ 上記にいうdAppsとはDeFiなどの専門的なプロジェクトのみを指すわけではなく、NFTプロジェクトなども含まれます。

NTPの運営におけるdApp staking活用の可能性

NFTプロジェクトが収益を上げつつ持続的に活動していくためにはNFTの販売や物販、企業案件の受託など様々な方法があると思います。

NTPの現状はこれらの方法で収益を上げているものがほとんどであると推察します。

しかし、Web3ではそれらとは違った新しい収入を得られる方法があります。
それはブロックチェーンのインフレ(ブロック報酬)から収益を得る方法です。

有名どころで言うと、BitcoinのマイニングやEthereumのPoS報酬などがあります。
NTPがこれらから収益を挙げるのは難しいですが、冒頭に少し説明したようにAstarのdApp stakingであればその可能性があります。

NeoTokyoPunksがdApp stakingへ申請し、NTPコミュニティがNeoTokyoPunksに対して$ASTRをstakingをすることでプロジェクトサイド、コミュニティ共に収益が得られます。

dApp stakingへの申請

AstarのdApp stakingは参加したい全てのプロジェクトが自由に参加できるわけではありません。
Astarの公式forumから申請し、ディスカッションに参加し、最終的には投票にかけられ賛成多数で可決される必要があります。
※ 議論は全て英語です。

過去に行われたプロジェクトの議論はおそらくforumに履歴が残っているので傾向を調査することは可能だと思います。

また、Astar上でのコレクションの展開と今後のロードマップの提示が必要になってきます。
dApp stakingに参加するためにはAstar上で何かしらの活動をする必要があるため、もし申請する場合には考えなければいけません。

NTPがdApp stakingに参加するメリット

dApp stakingの原資はAstar Networkのブロック報酬の一部です。
この仕組みはAstarの根幹をなすシステムになっています。
よってこの構造は今後数年単位で廃止される可能性は低いと考えます。
なので一度申請が通り、継続的にプロダクトを開発し続ける限りプロジェクトはベーシックインカムを受け取り続けることが出来ます。
これはプロジェクトの持続可能性という観点において大きなメリットが有ると思います。

また、Astar zkEVMはEthereumのL2ブロックチェーンです。
ガス代に使われる通貨は$ETHで、L2なのでガス代も安いです。
そして、操作もメタマスクで完結するため、既存のコミュニティメンバーにとって使用するハードルは低いと思います。

dApp stakingの構造 < Tier制 >

dApp stakingはTier制という構造を持っています。
Tierは1 ~ 4の階層に分かれています。
これはプロジェクトがステイカーからstakingされた$ASTRの数量によって決まります。
Tier1が最も多く報酬を得られTier4が最も少なくなります。

NTPがdApp stakingへ申請する場合、少なくともTier3の獲得を目指すのが良いと思います。
以下の画像は現状のdApp stakingの報酬額を示しています。

1era(約1日)あたりの報酬がTier3だと830ASTRあります。
今日時点の$ASTRの価格は約17.5円なので1日あたり約14,500円の収益がNTPに入ることになります。
Tier4は正直あまり美味しくないのでTier3に入れないようであれば申請しない方が良い気がします。
現状、1500万$ASTRのstakingを集めることができればTier3に入れます。

※ 上記数字は状況とともに変化します。詳しくは記事末尾に添付してあるリンクを参照して下さい。

NFTプロジェクトがdApp stakingへ申請する流れ

以下公式ドキュメントの直訳↓

  1. 私たちのコミュニティDiscordチャンネルに積極的に参加し、プロジェクトの最新情報を専用の#project discussionチャンネルに投稿してください。

  2. 私たちのフォーラムでdAppステーキングに参加する提案を作成してください。プロポーザルの作成には、以下のテンプレートを参考にしてください。

  3. 提案書の作成後、コミュニティでディスカッションを行います。すべての質問に答えてください。これには4~5日ほどかかります。

  4. 討論期間終了後、投票を開始します。

  5. 現時点では、信頼レベル2以上のフォーラムメンバーのみが投票できます。

  6. 投票が完了したら、dApp登録ページの指示に従って登録を行ってください。

テンプレ
Title
: Project Name - dApp Staking Application
Introduction: Brief introduction of your proposal;
Project Overview: Presentation of your project;
Mission: What is your mission and what do you want to achieve with your project? You can also share your vision;
Team: Introducing the team behind the project and the main contributors. You can share links to personal profiles;
Security: Share how you manage the security of your projects and users. You can share audit reports if you have them;
Past Performance & Milestones: Describe your latest achievements and the milestones you have reached in your project;
Roadmap: Present your plans and the next steps in your project;
dApp Staking Reward Usage Breakdown: Describe how you will use the rewards you earn with dApp Staking;
Appendix: Links to your projects, products and communities
※ できるだけ具体的で詳細な提案をすることで、審議会委員の判断に役立ちます。また、申請書について審議する際には、必ず質問に答えましょう。

最後に

ここまで読んで下さりありがとうございました。
今回、Astarを日頃よく利用している私が知っている情報の中でNeoTokyoPunksにとってメリットがあると感じた内容を共有させて頂きました。
もし参考になると感じた場合は運営チームの方でも調査してみて頂けると嬉しいです。

おまけ
NTPコミュニティ内にどれくらい$ASTRホルダーがいるのかアンケートをとってみました。

少なく見積もってもコミュニティ内に既に820万$ASTRあることが分かりました(自分の手持ちも合わせれば1000万$ASTR)。
もちろんメンバー全員が全額NTPにstakingしてくれるとは限りませんが、Tier3を獲得できる可能性は十分あると思います。

参考になれば幸いです!

資料1

資料2

資料3

資料4

資料5


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