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51日目。洗脳は続くよどこまでも。
緊急の会議。役員から「不景気だからみんな経費を削って働け」と叱咤激励してもらった。あまりにも気持ちの良い言葉に、気づけば眠っていた。
プレゼン大会の〆切に追われる私たちであったが、「1位取れるよ!」と叱咤激励された同期たちは、休憩を忘れるほどに作業を進めていた。「もうお昼だよ!」と声をかけたが、彼等の耳にはもう何も届かなかった。
最近TikTokのこと以外考えられなくなってしまった私は、当然ながらその作業には身が入らず。
ていうか突然本社に「プレゼンやって!」と言われ、支店に「1位取れるよ!」と言われ、いやいやいや何雑に新卒の労働力浪費させてんだよと文句1つも垂れない人間ているんかよ。それはもう人間じゃなくてロボットか犬だよ。
そんなこんなで手抜いて作業を進めてた私ですが、昨日は可愛いと思っていた女の子に「私いまこの仕事で手が空いてないからやることないなら台本の直しやってもらえる???」と半ギレで言われた。台本の直しはとっくに終わっていたし、共有もされていたが、「経血は黙って拭いてあげろ」という父の教えに忠実に倣い、「ごめん、今からやるね」と答えた。
と思いきや男まで経血出しやがった。
喫煙とラーメンと酒に内臓を破壊された悲しきモンスター男が修正点について話していたのだが、ぼーっと聞いていたら「もおおう!!!誰かメモってくれないとわからないじゃん!!!!」と暴れ出し、自らペンと紙を握り出し、力余って粉々にしてしまった。
すると生理女が「ごめんね、私がメモるね」と必死になだめあげた。
生理女は現場が血まみれになっていることに気づいていないし、モンスターは自分が初経してることに気づいてないし、みんな休憩を返上して仕事してしまった罪に気づいてない。
仕事の重さと「期待してるよ!」の言葉でいとも簡単にブラック企業の仲間入りを果たしてしまった同期たち、そして小癪なクソ会社。涙が出そうな1日だった。
こうやって、社会はまた不幸へと走り出す。
メモ
・シャッターが閉まった弁当屋はまだ閉まったままだ。
・わざわざ汚い文章に直すのやめてほしい。
・1人で仕事するほうが楽。
・生理女はいちいちマジレスしてくんのやめてほしい。なんかうぜぇなと思ったら、鬼室長、ピザーラバイトリーダーと同じような嫌味の言い方だった。そいつだけ鬼室長の愚痴を言うと「やめてあげてよー笑」とかふざけたこと言うからなんでだろと思ってたけど、そいつも同類だったからやな。
・普通にキレそうになった。
・データが一回飛びかけて一同騒然とした。
・未だに上司へのメールの返信の仕方がわからん。