意識高い「人脈」重視の人間に限って友人関係を捨てる #vs四皇
派遣2日目。
本日はキッド作成に専念。
開梱作業は順調に進んだが、やはりマウスピース処理が面倒だし、効率が悪くなる。リバウンドの戦力重視でギリギリを攻めた戦いが続いた。イレギュラー処理は致し方ないのでそこへの人員は割くことができないし、やはり一刻も早いリバウンドの招集が必要不可欠だ。
途中初めてのダブルチェック業務を任され、少しだけ自分の成長を感じた。
社員さんの「受領ができる人とリーダー業務ができる人ってどちらにも重要ですよねぇ」という言葉には深い感銘を受けた。そうですよね、どちらにも仕事の複雑さと責任はありますから、どちらにもリーダーができる人材は必要ですよね。そのバランスの取り方は非常に難しいし、早く私もリーダーをできるように仕事を把握していきたいです。
茶坊主の、通称スドー。バイトなのに社員さんよりも全体を把握していたし仕切っていた。彼は何者なんだ。赤服のスドー、私は彼を追いかけます。
昨日は指先の出血で済んだが、今日は皮が剥け、一段と痛い。しかしこの痛みこそが成長なんだと実感している。立派な社会人に近づいているんだ!!
*
そんな茶番はさておいて、バイト終わり、はやくも私は四皇と対峙することとなった。
池田さんに情報を売られた俺は、すぐに次のターゲットとなり、ki-chiから「にーとしてるの?」と連絡が来たのだ。
まさか四皇自ら直々に出向いてくれるとは。いずれ戦わなければならない敵、ここで引く理由などない。地獄なら何度でも行ってきた、優勢だ。
俺のここでの目標は、自信家アボカドランチを決めることだ。そこで俺はひたすらに自信家に自信(アボカド)という名の餌を与え続けた。
➀
「会社のどこに惹かれたの?」
「人かな」
「人きっかけでそこまで夢中になれるの幸せだろ、めちゃくちゃ良い出会いやん」
➁
「スキル半端ないな、どこでも通用するやん」
「スキルで仕事してないな」
「人望で人が集まってくる人」
「やっぱ人望だよな」
だいたいこの2ラリーで心を掴んだ俺は、見事飯に誘ってもらうことに成功した。アポ取り成功。貴重な案件です。
*
久々に意識高い族と話してみて嫌だったところ。
・「スキルで仕事してないな、人望で人が集まってくる人」と人柄を強みにしてるくせに、「にーとしてるの?」と唐突に連絡してきてその上に長々と自分語りと説教をしてくる点。
・「人望で人が集まってくる人」というワードセンス。
・「今は芸能、ファッション、広告、PR,セールス、WEB、動画制作とか、いろいろできるって感じかな」と言いつつ自分のブランディング悉くミスってる点。
・「感じかな」の部分。
・「コンサルとかやってるんだっけ?」「私が経営コンサルは昔関わってたって感じよ」の「私」の部分。
・「人柄なんか?やっぱこの世は」「わたしはそう思う」の「わたしは」の部分。
・「明日は?」「明日1日バイトなんよね」「じゃあ明後日朝活するか」の「朝活」の部分。
・「プランが二つ」という誘い文句。
・行ける日程言った時の「調整する!」の「調整する!」の部分。
うーん、、会話全部だった。
結局明後日昼間、開戦です。
池田さん「そーいうの本当良くない」
終
メモ
・辛くつまらない仕事であるが、高層から見下ろす渋谷の景色はたまらなく良い。この為に当分は頑張れそう。
・ヨウキャしかいない職場、あまりにもサークル。いや、文化祭実行委員? 社会人が下の名前やあだ名で呼び合ってるの、"新鮮"。
・派遣やればやるほど時間の使い方に真剣になってくる、もうこの逆境ではキ○チの会社に入るしかないのか、???
・今日は30分早上がりでした。
・おばさんたちが和気藹々と世間話で盛り上がりつつ、歳下にタメ口で先輩マウント取ってくるの、『この世界の片隅に』でおばさん達が会館に集まって草履とか緊急で作ってるシーン思い出した。こーいう戦時中の女性の給仕みたいなんなんていうんだっけ。なんかあった気がする。コロナで社会が困窮する中、仕事失った人達が急いでコロナの為の仕事してんの戦時中すぎるな。