ボイン君の実録ブラック企業②行き過ぎた管理をする会社(休日の行動履歴とレポートを提出)

はじめに
当noteはこんなnoteです。

こんにちは。ボイン君です。私は仕事柄、様々な「ブラック企業」と言われている企業の社員や社員だった人から、到底想像し得ないエピソードを聞くことが多いです。そして私自身も過去ブラック企業と言われるであろう企業に務めておりました。そこで、それらの体験談を、個人が特定出来ない形で出してみることにしました。体験した人、所属していた会社、体験した内容はシャッフルしているため「フィクション」ですが、体験した内容は多少脚色を入れているとはいえ、ベースはどこかであった話です。
「うわ。もしかしたらうちの会社のことじゃね?」と思ったあなた、要注意です。。ではどうぞ御覧ください。

今日の事例:マナベ氏(29歳) 投資用不動産営業会社営業主任

「私の会社は、土日も会社のグループウェアに日報を入れる必要があります」
マナベ氏(29)はそう言ってメールを私に見せた。以下にその内容を原文のママ載せることにする。

8:00 起床
8:30 朝食
9:00-10:30 子供と公園へ散歩
10:30-11:30 掃除
11:30-12:00 昼食
12:00-15:00 ビジネス書読書
15:00-18:00 事業計画資料見直し
17:00-23:00 友人宅 にて食事
23:00-23:30 シャワー
23:30-24:30 メール処理
24:30 就寝
■所感
家事に時間を思ったよりも費やしてしまいました。
また、友人宅での食事は、つい会話がはずんでしまい長居をしてしまい、その後の仕事のためのインプットの時間をとるはずができませんでした。次回からは長くても2時間しかパーティや食事はしないというルールを課し徹底いたします。


昼間ガッツリ自己研鑽と仕事に使っているが、持ち帰り仕事があったり、自己研鑽のために読書をすることは別に珍しいことではない。しかし、所感に書いて有ることが気になった。これは休日の話ではないのか?

「私の会社では休日の過ごし方も定められており、評価対象となるのです」
マナベ氏はそういって違うメールを見せた。

マナベさん
掃除は奥さんに任せられるのではないですか?
夜に友人と食事をするのに6時間もとっているというのも、プロとしての自覚が足りません。
最低8時間は自己研鑽もしくは仕事としてアウトプットを出す時間にあてていただくようお願いします。
マナベさんは主任なのですから、若手社員の模範となってならねば困ります!

私の頭には数え切れない?マークが浮かんでいた。友人と食事をするのに6時間もとっているとは自覚が足りない???
8時間は自己研鑽もしくは仕事としてアウトプットを出す時間にあてていただくようお願いします。???
それは個人の勝手ではなかろうか。休日の話ですよね?
「当社のCEOは、飲食店のバイトからはじまり、不動産の営業を経て、一代で会社を築き上げた人間なのですが、彼はそこにいたるまでほぼ休みもとらず働いていたそうで、『成功するには休みも働かなければならない!』というのが会社としての哲学としてあるのです」
マナベ氏の会社では、休日の過ごし方として以下が定められているという。

・休日は8時間を自己研鑽もしくは仕事のアウトプットに直接係ることをすること。本来は12時間が望ましい
・自己研鑽を行った場合は何を得たかのレポートを休日後の平日一週間以内に提出すること
・日報はその日の18時〜23時のあいだに必ず提出すること

しかし、これらは「規程」にはのっておらず、暗黙のルールであるようだ。
ルールを破るとどうなるのだろうか?
「簡単です。全社員あてに破った人間リストのメールが飛びます。あと人事に反省文を書かされます。例外はありません。」

本来なら、いろいろ質問を投げかけたかったところだったのだが、
私はもうここまで聞いて、「なぜあなたはこんな会社にいるのですか?私ならやめますけど」と言った。
本当に理解ができなかったからだ。
「CEOの訓示が毎週あるのですが、、CEOはやはりすごい方で、一代でここまで会社を大きくされたのですよね。その彼が、成功するためにはこうすべし!と言っていて、実際のところこのルールをしっかり回せている人は成績を上げているし、社内で出世しているのです。私もやはり出世したいですし、CEOのことも尊敬しているので頑張ろうと。」

社内で出世…か。不躾ながら。。と私は聞いた。社内で出世されている方はどれくらい年収を得ているのですか?
役員で700万。と彼は答えた。


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