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EP3 【scene 2】地球への帰還

とりあえず、宇宙船の近くに簡易のテントを立て、仮の住居とした。
やがてあたりが暗くなってくると、テントの近くの焚き火を囲い、コーヒーを飲みながら新しい居住地での話を始めた。

「やっと、ここに着いたな」
と、リーダーのブライアンが言った。

「でも、まだまだ大変なことが待っているだろうね」
地質学者のトーマスが続けた。

「そうだな。」
「でも、一つずつ問題を解決していけば、きっと何とかなるはずだ」
ブライアンが返した。

「でも、この惑星には何があるのか、まだまだ分からないことが多いわね」
物理学者のリサが話を振った。

「そうね。」
「でも、私たちがここ着陸する前に行った調査で、大気は地球と同じように呼吸できるし、土壌も栽培に適しているということが分かっている。」
植物学者のエミリーが言った。

「それなら、まずは農業から始めよう。」
「人間が生きるためには食べ物が必要だからな」
農学者のジェームズが提案した。

「その通りだ。さっそく明日から、農地の準備を始めよう。」
ブライアンが決断した。

ブライアンが夕空を見上げると、大きな天体を発見した。
「おい、あれは月じゃないのか」

天体学者のナタリーが
「本当だ、月の模様そっくり。」
と言った。

エミリーは
「宇宙船で正確な情報を調べてきます。」
と宇宙船へ移動した。

他のメンバーも興味津々で、エミリーからの情報を待つことにした。
しばらくして、報告が入った。
「確かに、あの天体は月です。しかも、この惑星は地球です!」
メンバーたちは驚きを隠せなかった。
数100年も前に出発したはずの宇宙船が、なぜ地球に戻ってきたのだろうか。
その疑問を解くべく、メンバーたちは宇宙船の記録を調べ始めた。

何度調べてもその理由がよくわからなかった。

ブライアンは物理学者のリサに尋ねた。
「リサ、なぜ地球に戻ってきたのか分かるかい?」

リサは言った。
「宇宙船が惑星に到着した際、想定していた条件や資源が得られなかったため、地球への帰還を決定したということですね。」

「しかし、その帰還時に何らかの問題が発生したのかもしれません。
もう少し詳しい情報が必要ですね。」

メンバーはこの事実を受け入れるしかなかった。
どうやらこの惑星は人類が滅びて数100年経って環境が改善された地球らしい。

しかし、彼らは新たな展開に期待を寄せた。
彼らは、地球に帰還することで人類の存続が可能になったことを喜び、希望に満ちた気持ちで宇宙船に戻った。
地球での新しい生活に向けて、彼らは団結して未来に向かって歩むことを決めた。

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