EP2 【scene 7】地球からの移住
火星での水の確保という重要な発見があったため、地球上の多数の宇宙開発企業や研究機関、政府機関から関心を持たれた。
これにより、多数の宇宙船が火星に向けて発射され、火星に到着した。
彼らは火星での水の利用や探査のための機器や設備を持参しており、火星でのさらなる研究や開発が始まった。
大型の掘削機が唸りを上げて大量の水の汲み上げを開始した。
火星での生活に必要不可欠な水が確保されたことにより、火星基地の建設は大きく進展した。
掘削機から汲み上げられた水は、まず検査を受け、その後、生活用水として火星基地内に供給された。
水を確保したことで、火星基地での生活環境は改善され、研究や開発がより円滑に進められるようになった。
この大きなマイルストーンを達成したことで、地球と火星の協力関係は更に深まり、人類は宇宙探査の新たな可能性を模索することができるようになった。
火星での人類の居住が進み、数年後には火星の人口は急速に増加し、地球人で溢れるようになった。
火星の開拓は、人々に新たなチャンスや挑戦をもたらし、地球とは異なる新しい文化や価値観が芽生えた。
しかし、一方で、火星の環境は脆弱であるため、持続可能な居住に向けた技術や研究の進展がますます必要になっていた。
リーダーのフィリップは彼のサポートを担う、物理学者のサラに言った。
「サラ、今後の計画について話そう」
「はい、リーダー」とサラ。
フィリップは
「このままいくと、いずれ火星も地球と同じ運命を迎えることだろう。」
と言った
サラは
「その可能性は高いですね、でもその前に、私たちは火星に最善を尽くして、可能な限りのことをしてみるべきです。」と答えた。
フィリップは同意し、火星を可能な限りの良い状態にするために、自らもさらに尽力することを伝えた。
「しかし、同時に次の移住先の惑星を探す準備を開始する必要がある」
とフィリップ。
サラは
「そうですね。人類が移住可能な惑星を見つけることは、長期的な生存に必要不可欠な課題です。
今後、科学技術の発展や国際的な協力によって、この課題に対する解決策が見つかることを願っています。」
と答えた。
XX年後、火星はフィリップの思惑通り、地球と同じ運命を迎えつつあった。
フィリップの子孫であるリチャードが宇宙船の操縦桿を握っていた。
リチャードは宇宙船の制御装置を操作しながら、目的地となる新しい惑星に向かって飛び立っていった。
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