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EP3 【scene 3】新しい居住地

メンバーはここが地球だということを再認識すると、居住地の相談を始めた。

地質学者のトーマスが、
「この状況の中でとりあえず安心して飲料水を入手できるのは日本だ。
だから日本に移動しよう。」
トーマスが提案した日本への移動案に、他のメンバーも賛同した。

宇宙船に乗って日本の沖縄に到着した乗組員たちは、周りを探索し、水を求めて海岸に向かった。
沖縄は亜熱帯気候で、温暖な気候と豊富な降雨量によって、多くの川や井戸から利用できる飲料水が得られる。
乗組員たちは、自然の水源から水を補充し、次に住居を建てる場所を探した。

数百年経って、緑に覆われた大地になった沖縄。
しかし、広大なただっぴろい平坦な土地があるのを見つけた。

その広大な平坦な土地には何もなく、ただただ荒野が広がっていた。
周囲には森や丘陵地帯も見られるが、この平坦地帯はまるで他の場所とは別の世界のようだった。
彼らはこの地が何故こんなに平坦なのか、何もないのか不思議に思い、探索を始めた。

そこはアメリカ空軍の跡だった。
トーマスは
「平坦な土地なので、とりあえず住居施設が作りやすい。
山を削る必要はない。」
と言った。

メンバー一致でここに住居スペースを作ることにした。

ブライアンが言った。

「いい場所を見つけた。でも、ここはジャングルだ。
とりあえず、燃やすか。」

一瞬フリーズするメンバー。

「ははは、冗談だよ、我々は同じ失敗はしない。」

とても悪い冗談だ。

農学者のジェームズが言った。
「ここは熱帯雨林なので、肥沃な土壌があると思います。
また、熱帯果樹も多いので、果樹栽培も可能です。
ただし、熱帯雨林の気候に慣れていない私たちは、まずは十分な調査をして、現地の特徴に合わせた農法を考える必要があります。
また、地域の生態系に配慮しつつ、バランスの取れた農業を行うことも重要ですね。」

土木技術者のヒロシが言います。
「住居の建設に加え、道路や橋などのインフラストラクチャーも必要になりますね。
また、将来的には新たな産業が生まれるかもしれないので、それに対応できるような土木設計も考えておく必要があります。」
と言った。

ブライアンが言った。
「最低限の伐採と、建築で家を作ろう。
ここをベースにして、それぞれの家を作ろう。」

海沿いの家を作るもの、山に家を作るもの、それは小さな家なので環境を破壊しないで済む。

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