詐欺からあなたのお金を守る 2
再掲載です。
今回は一時もんだいになった「ロマンス詐欺」
この手口は今も続いています。男女がいるかぎり、形を変えて行われる詐欺手口ですね。
あなたのお金を守るゴールキーパー
2回目 ロマンス詐欺(改定版)
「ロマンス詐欺」
いい響き゚ですが、内容はえぐいです。
2023年3月
今回、主犯と思われる男が国際指名手配されました。
「大阪府警はガーナ国籍で住居、職業不詳のナナ・コフィ・ボアテイン容疑者(33)を詐欺容疑などで国際指名手配し、14日に顔写真を公開した。府警は容疑者が詐欺グループの主犯格で、米国に潜伏している可能性が高いとみている。」と報じられました。
ボアテイン容疑者は他の男らと共謀し、2018年9月~19年12月、米国の男性医師や女性軍人になりすまし、男女4人から計約2600万円をだまし取った疑いなどがあるそうです。
さらに、ガーナに潜伏していた指示役の森川光被告(59)=詐欺罪で起訴=と送金役の日本人やガーナ人ら17人をすでに詐欺容疑などで逮捕しています。
森川被告は「金はボアテイン容疑者に手渡していた」と供述しており、
容疑者は昨年1月に米国に入国。大阪府警は同12月に詐欺容疑などで逮捕状を取り、今月8日に国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際指名手配しました。
大阪府警はボアテイン容疑者が率いる詐欺グループが男女69人から計約4億9千万円を詐取したとみているそうです。
もちろん、この他にも詐欺グループがおり、被害金額はさらに多いと思われます。
被害者のなかには、あきらめて、泣き寝入りする人も多くいます。
この「ロマンス詐欺」は、
外国人による恋愛関係を利用した詐欺です。報道特集などでも紹介されたので、ご存じの方もいるでしょう。
初めは外人専用の出会い系アプリから始まりましたが、英会話を勉強するものや、普通のSNSにも多く紛れています。
相手の写真はやはりイケメン、美女が多いです。もちろん写真は偽物です。
偽の写真かどうかはGoogleの写真検索で見つけることができますが、今はバレないようにAIを使って加工やオリジナルの美女の写真もあります。
職業は「医師」「軍人」「国際機関の職員」「投資家」「ヨガのインストラクター」「女性経営者」など、プロフィールも魅力的です。
現実世界には、自分の隣にそんな凄い外国人が住んでるわけはないのですが、ネットだと、なぜか信じてしまいます。
今は翻訳アプリがあるので、会話、連絡に言語の壁はありません。
気軽に出会い、自然な流れで、付き合いが始まります。
「外国人だけど、だいじょぶだろうか、失礼はないだろうか」
そして、次第に仲良くなり、恋愛感情が芽生えてきます。
「素敵な人と知り合いに慣れて、よかったなあ」
彼、彼女からのラインの連絡、メールが楽しみになります。
「はやく連絡こないかなあ」
やはり厄介いなのは恋愛感情、結婚話を意識させることです。
相手の気持ちをつかんでからお金の話をします。
ある日、急に、深刻そうに、借金、事故の入院費、税金の支払いなど、トラブルのはなしをしてきます。
高収入の職業なのにお金が足りない?
そうすると、自分ではなく家族や、会社のためとします。
「だいじょうぶ、自分でなんとかするから、○○は心配しないで」
そういう、彼、彼女。
でも、問題はいっこうに解決せず、深刻になっていきます。
あなたが心配のあまり、「私が(ぼくが)なんとか手伝えないかい?」
と連絡してくるのを待ちます。
また、自分が利益を上げているので、恋人のあなたにも特別に融資話を教えてあげる、などと勧誘してきます。(もちろんインチキです)
以前にも話したように、お金の話が出たら、詐欺?怪しい?といいました。
ロマンス詐欺のひどいところは、被害者が詐欺ではと思いながらも、お金を出してしますことです。
恋愛感情の方が増しているのです。相手を信じたいという気持ちに付け込んできます。
相手はお金を得ると連絡が取れなくなります。
欧米人といっていて、実は、上記にあるように、アフリカの黒人グループが詐欺を働いる場合も多いです。
また、そこに日本人詐欺犯がかかわっていることも多く、海外ではなく、日本国内で連絡を取っている場合もあります。(どこからメールがきているのか、ネットでは確認できませんから、そこをうまくついています)
騙しやすく、お金持ちの日本人は狙われています。
職業に、アメリカ軍で働いている、医師として、国連軍として派遣されている、コンゴの紛争地域で治安部隊で働いている、というのもよくある設定です。
軍人だから秘密が多い、詳しく話せなくてごめん、というのもよくありました。
詐欺師もどんどん進化しています。
ありえないプロフィールから、いまは日本在住ですとか、共通の話題をみつけて話してきます。あなたを信じやすくしてきています。
さらに、若くてイケメンや美人ばかりでなく、年配の人、それらしい人物を演じて(写真も40代50代の人のものを使用)
よりリアルに信じたくなるような人物や経歴を書き込むようになってきています。 あきらかに、おかしい?と思うようなプロフィールの外人ではなく、より親しみを得やすい登場人物が声をかけてきます。
ですから、狙うのは若い人だけでなく、最近スマホを始めたばかりの中高年や、婚活につかれたアラフォーの女性、再婚を考えている年配の男性まで、こういう知識のない人、恋愛経験の少ない人まで、
つまり
だましやすい人がターゲットです。
そう、誰でも、だましやすい人なら、みんな被害者になります。
子供がだまされている、親がだまされている、という相談がたくさんあります。
最近はとくに再婚を願う高齢者の被害がふえています。
ある女性漫画家がこの「ロマンス詐欺」にあい、話題になりました。
彼女の相手はハリウッドスター「マーベルコミック」出演の有名映画の俳優です。もちろん偽物。
彼女自身は70歳を超えてる年齢です。
はたからると「なぜ?」となりますが、恋愛関係は、ほかの人に相談しません。
とてもプライベートなことですから、そのため相談することもなく被害金額は「7500万円」までふくらみました。
彼女は、騙された後に、このことを作品にしました。
転んでもただでは起きないところは見事です。
騙される人に、年齢も関係なく、ありえない設定でも、だまされることがよくわかります。
【わたしだけは、騙されない】
ということはないのです。
警戒されて、騙しにくくなってくると、相手も手を変え品を変えて騙しにきています。いつも詐欺師のほうが一枚上なのです。
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