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【EDH】ブラケット2の基準となる統率者の構築済デッキを解析する【霊気走破 生けるエネルギー】

2025/02/24 : サーチと無限コンボについて追記


新しく発表された統率者戦のブラケットルールの中に以下のような一文があります。

ブラケット2:コア
ゲーム体験
 現代の構築済みデッキは統率者を中心に非常に強力なシナジーが形成され、初心者のみならずベテランも舌を巻く構成になっています。
 最適なカードが揃っているわけではありませんが、ビッグアクションや強力なシナジーが成立する可能性があり、ゲームの勝利を目指した構築がなされています。このブラケットはそれを基準として設定されました。
 ゲームが前触れもなく突然終了することはなく、おおむね9ターン以上続きますが、強力な呪文を使った派手な展開も予想されます。
デッキ構築
ゲームチェンジャー・カード(後述):なし
2枚無限コンボ:なし
土地全体拒否(後述):なし
追加ターン:連続して追加ターンを得ることがないように、少しだけ
土地を探す以外のサーチカード:少しだけ

https://mtg-jp.com/reading/publicity/0038450/

さて、気になるのがこの現代の構築済みデッキが具体的にどの程度のデッキなのかということ
これを知らないと基準に自分でデッキを組むことは難しいです。
手持ちのデッキからゲームチャンジャーリストのカードを抜いただけではブラケット2ではなく不十分だと考えています。

そこで本記事では、2025年2月14日に発売した、霊気走破の構築済みデッキをサンプルとして、役割ごとやマナ・コストを解析したいとおもいます。

『霊気走破』生けるエネルギー統率者 無改造デッキリスト

コストと枚数

1コスト:4枚
2コスト:13枚
3コスト:16枚
4コスト:13枚
5コスト:5枚
6コスト:6枚
7コスト以上:4

コストは重め

4コスト以上のカードも多く一人でデッキを遊んだ感覚だと概ね1ターンに使用する枚数は1,2枚です。
普通にデッキを構成するとマジックの長い歴史で登場した低コスト域(1~3マナ)の強力なカードを採用しがちになってしまいます。
この構築済みデッキのコスト帯を意識して重量級の重いカード、ゲームが大きく傾く必殺技的なカードをデッキに入れる必要がありそうです。

土地

合計38
基本土地16
確定タップイン多色土地6
条件付きタップイン多色土地5
アンタップイン2色以上の土地8
無色アンタップイン土地2
進化する未開地1

土地は多めの構成

概ね9ターンという戦いを想定すると毎ターン土地を置けないと非常にストレスです。
フェッチランド、ショックランドはないもののペインランド(ダメージランド)がしっかり3枚入っており

😹「色が出ない・・・。」

ということにはそんなに発生しません。
確定タップインのカードもアーティファクト土地もあり、しっかりシナジーを考えての採用となっています。
改造するにあたってまっさきに土地を減らしたくなる気持ちが出てきますが、ぐっとこらえてこの枚数で遊ぶのが良さそうです。

役割

マナクリーチャー、マナファクト11枚
カウンター 2枚
使いやすい単体除去 2枚
使いやすい全体除去 2枚
状況を選ぶorコストが重めな除去 8枚
カードを1枚引く 5枚
継続的に引く 3枚
カードを複数引く 6枚
エネルギーに関係するカード 21枚

除去とカウンター

使いやすい単体除去や全体除去はカウンターは最小限(6枚)しかありません。
お互いに好きに展開していって、どうしてもやばいカードだけはなんとかできるようになっています。

状況を選ぶorコストが重めな除去は
そこまでするなら・・・感があるので角が立たない感じがします。

ドロー

マナ・コスト帯的に1ターンに1、2枚しか手札を消費しないので、1枚ドローでつなぎつつ、中盤に複数引くカードで息継ぎしておわらせに行くにはまぁこれくらいかなという印象です

サーチカード

土地をサーチするカードはあるもののサーチカードは入っていません。
ただし、同時に発売した永劫なる力にはサーチカードが1種類だけ存在します。
それが《来世への門》です。固定されているサーチ先が《王神の贈り物》とたしかに強力ではあるもののアモンケット次元かつゾンビデッキのフレーバーに溢れたものであり納得感はあります。

また副次的な効果として、卓全体でサーチが少ないと待ち時間が少なく卓のゲーム進行がスムーズだと感じました。


《来世への門》
《王神の贈り物》

無限コンボ

実はこのデッキには統率者を絡めた無限コンボが搭載されています。

《光輝の創造者、サヒーリ》
《稲妻駆け》

エネルギーが14ある状態でスタート
《サヒーリ》の効果で《稲妻駆け》をコピーする。
《稲妻駆け》追加戦闘を行う。
《サヒーリ》の効果で《稲妻駆け》をコピーする。
《稲妻駆け》追加戦闘を行う。
・・・。
というように《稲妻駆け》が合計4体になると、攻撃時に8エネルギーを獲得し、8エネルギーを支払って追加の戦闘を行えるようになります。

しかし、初期のエネルギーの捻出、相手の除去、ブロッカーのことを考えると、もしできたら拍手で終わってよいコンボであるように思えます。

エネルギーに関するカード

ここは各デッキのコンセプトとなるカードが該当します。
土地や今回だとイラストで統一感がありますが、21枚とおよそ1/5がテーマに沿ったカードということになります。
それでも遊んでいるとだいぶエネルギーデッキだなという感覚はあります
この20枚を目標にテーマのカードを入れて汎用的なカードを入れすぎないように気をつけたいところです。

金額について

晴れる屋さんの一括購入機能を使用すると生けるエネルギーは約二万円でした。(2025年2月25日時点)
自分で1から構築する場合もこれくらいの予算で組むと良さそうかなと。
土地も含めて組む・・・2万円
土地を含めず組む・・・1万円

これくらいのイメージで組むのがいいんじゃない?

おわりに

ブラケット2の基準として、現代の構築済みデッキのバランス分析しました。
デッキのマナカーブのバランスと土地のバランスは大いに参考になりました
自分でブラケット2の構築する際の1つの目安にしたいと思います。
どこかで出会えたら、対戦しましょう。では。

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