有馬記念2023予想&初note
はじめに
まず初めに少し、自分が初めて馬券を買った時の話を。2018年は転勤で大阪→千葉に越してきた年でまだ子供も産まれておらず妻と2人だった。当時の現役馬は1頭も知らず、武豊、ディープインパクト、オルフェーヴルくらいしか知らなかったと思う。
そんな中、有馬記念が中山競馬場で行われる事を知り「せっかく千葉に来たし行ってみようか」と思いつき、無理やり妻を連れ出した。暮れの中山は当時の競馬のイメージ通りに、競馬新聞おじさんがそこら中で酒を飲んでたり、ゴミが至るところに落ちてたりしていた。指定席や場所取りも当然してなかったので、多分9Rくらいから、2階席に潜り込んでメインレースまでずっと立ってその時を待っていた。
馬券をスマホでも購入できると知りその場でMyKeibaアプリをインストールした。知ってる馬はいなかったから買い目もかなり買い散らかしたが、唯一の3歳馬だったブラストワンピースと名前がかっこいい1人気のレイデオロを本当になんとなく買ってみた。
ファンファーレが鳴ると場内の雰囲気は凄まじく、おじさんたちの怒号と熱気でヒートアップ、自然と胸が高鳴った。アーティストのライブとかとは種類が違うが、今でもこの時撮っていたファンファーレとゴールの瞬間の動画をたまに見て胸が熱くなってたりする。思えばこの時に競馬に魅了されてしまっていたのかもしれない。
ここから2年ほどはG1だけ馬券買ったり買わなかったりという感じだった。今の競馬垢でもたまに投稿しているが欧州サッカー、麻雀、スマホゲーム等の趣味がまだプライオリティが高かったからだ。
2020年の有馬記念はなんでか忘れたがカポ峯さんをリア垢でフォローしており、フィエールマンーサラキアのワイドを1点だけ購入し、千葉→群馬の帰省の車中で観戦していた。向正面まではほぼ最後方にいたサラキアが3角付近からぐんぐん追い上げ、直線では有名な馬たちを大外から抜き去ってぶっ飛んできた。11人気ながら勝ち馬を上回る勢いで突っ込んできたサラキアの姿に興奮し、また初めての万を超す払い戻しにホックホクだった。
翌2021年からは競馬垢を立ち上げ、非馬新聞の面々やマツ氏さん、大卒ジョッキーさん、ザビエルさん、あばたさんらの予想を参考にしながら毎週馬券を買う日々が始まった。(今でも皆さんの予想は参考にさせてもらってます。めちゃめちゃ競馬への理解が深く、考え方を必死に吸収してるところです。)
全く競馬を知らなかった自分だが上記の皆さんの記事やスペースで話を見聞きして少しずつ競馬を覚えていった。またロマン派の一派やユーモアに秀でる競馬ツイッタラーの皆さんの投稿も非常に面白く、馬券だけでなく競馬の面白さも知っていき、春頃からは競馬にどっぷりハマっていた。
前置きがだいぶ長くなってしまったが、有馬記念は自分にとっても非常に特別な思い入れのあるレースだ。POGの話までするといつまでも有馬記念の話ができないので別の機会があればまた投稿するかもしれない。
有馬記念 前段
◆中山芝2500m
3コーナーの途中からスタートして小回りコースを1周半する超特殊コース。スタートから最初のコーナーまでが極端に短い、かつコーナーを6回回るためラチ沿いなら距離ロスを省ける点で内枠>外枠の傾向がかなり強い。また直線に急坂があり、これを2回登る+年末の痛んだ馬場で馬にとってかなりタフな条件と言える。
◆斤量差、牡馬牝馬
斤量の設定は古馬の牡馬が58kgで牝馬or 3歳馬だとそれぞれ-2kgになる。年末のこの時期は3歳馬も成長して古馬と能力差がほぼないため、この2kg差は3歳馬にかなり有利になってくる。
またこの斤量差もあってか近年毎年のように牝馬が活躍している。昔ほど牝馬と牡馬の能力差はなくなってきている。
◆今年のTB(トラックバイアス)
例年は使い込まれた芝の影響で内ラチ沿いがぼろぼろになっての外有利捲り天国になりがちだが、今年の中山はまだ内が使える状況でかつ時計も速くなっている。近年では内が良く時計が速い点でもリスグラシューが勝った年の馬場に近いか。内が生きているなら例年以上に位置どりが重要になる可能性が高い。
有馬記念 予想
買いたい馬
ジャスティンパレス
皐月賞、ダービーまでは能力を発揮できずも夏の休養を挟んだ神戸新聞杯から一変。ハイレベルだった菊花賞は4着に5馬身差をつける0.1差の3着。昨年の有馬については豪雪による輸送トラブルの影響もあったか。それでもインの3番手で道中運ぶ脚質の自在性を見せた。年明けは長距離G2、G1を連勝し迎えた宝塚は差しに回り外6を回されながらイクイノックスに0.2差の3着。天皇賞秋ではテン乗り武史でハイペース前崩れの展開有利もありながら上がり最速の33.7を使い2着。
特筆すべきは長距離でトップの実績がありながら前走レコード決着の東京2000mG1で上がり最速とスピード能力を見せた点。上述の通り非常にタフな条件である暮れの中山2500はスタミナが求められ、長距離での実績は頼もしい。また秋は1戦のみと有馬記念を見据えたローテで余力も十分あるだろう。さらに昨年の有馬で3番手と先行、今年の宝塚や天皇賞秋では差しに回ったように脚質自在で操縦性が高い点。枠にもよるが直線が短い中山では4角の時点である程度の位置が取れないと厳しいがそこも問題ない。本命候補。
ライラック
エリザベス女王杯でも本命にした馬で上積みも見られるため買いたい。今夏の休養を経て速い上がりに対応できるようになった点&馬体重増で連続で好走できた点で好感。上述のサラキア、リスグラシューなど晩年で覚醒した牝馬がいるが、ライラックはこの2頭程でないにしろ本格化が伺える。
追い切り派の皆さんの評価を見ても状態は良さそう。元々周りがバテる中でも持続質の末脚で差してくるタイプで瞬発力が求められにくい有馬記念は合いそう。何より追いかけている馬なのでここで馬券にしたいところ。
タスティエーラ
まず特筆すべきは皐月賞の内容。重馬場の中、タッチウッドが抑えきれずに58.5の超前傾ラップとなり最後方にいたソールオリエンスが展開利で差し切った。先行馬は壊滅となった中で唯一前目の位置から2着に残しており強い内容。
菊花賞では逃げたドゥレッツァが道中かなり緩める影響で、ドゥレッツァ以外は出入りの激しいかなりちぐはぐな競馬を強いられる中、当馬は唯一前哨戦を使わない休み明けでどっしり中団に構えての2着。ジャスティンパレス同様に秋はまだこの1戦のみと有馬記念を見据えたローテも好感。他の有力馬の中でも位置が取れそうであり、展開不問で強い競馬ができているため、かなり好走率は高いと見る。
プラダリア
宝塚記念でも穴本命にした馬。16人気6着だったが800〜1400で4F連続で12秒台中盤と思ったよりペースが中緩みし瞬発力寄りのラップ構成となった。当馬は瞬発力はないがタフなロンスパ条件を得意としており、宝塚も中盤緩まなければスルーセブンシーズが来れずに馬券内あったと考えている。
前走京都大賞典では一転して好位抜け出しからG2番長のボッケリーニにハナ差勝ちと能力も見せた。よりタフな条件となる有馬は当馬に合うと考えている。馬券内あると見て穴で買いたい1頭。内枠が欲しい。
その他有力馬 見解
スターズオンアース
前走ジャパンカップでは6ヶ月以上の休み明けながらリバティアイランドを終始マークしての3着と好走。秋1戦のみで迎えるローテも好感。ただタフな中山2500に向くかという点で少し疑問。平坦の2000mくらいがベストに見える。ただ長距離&有馬記念のルメールは怖いので抑えはする予定。
ソールオリエンス
ダービー当日まで優勝の可能性があった筆者のPOG馬の中でも稼ぎ頭となった思い入れのある当馬。皐月賞は展開が向いた面もありダービー、菊花賞を見ても残念ながらタスティエーラよりは下の評価。脚質的にどうしても後ろからになる点、タフ戦よりも軽い東京などでの最高速度比べの方が良さそうな適性の面、秋3戦目となるローテの面でも強調できる材料はない。ただテン乗りとなる川田が大人しく最後方に控えるかというと位置をとって新味を出す可能性が無いとも言えないか。現状では軽視予定。
ドウデュース
あのイクイノックスに勝ったダービー馬でかつ、鞍上も代打の戸崎から主戦のレジェンド武豊に戻る点でもオッズがもらえるのかどうか。休み明けの2戦、天皇賞秋では久しぶりの実戦か急遽の乗り替わりの影響かかかってしまっており度外視は可能。
ただ前走ジャパンカップでは僅差の4着と悪くなく見えるが、かなり仕上げてきた状態で折り合いもついた中でも休み明けのスターズオンアースを交わせていない点で微妙。距離が長いのではないか。馬体を見ても筋肉質でマイラー寄りに見える。よりタフな条件の有馬記念は適性面で疑問が残る。右回りのコーナリングは◯。オッズ次第だが人気しそうなので軽視したい。
タイトルホルダー
昨年の有馬記念で本命とした当馬。61秒台と少し緩い流れから他馬とそれほど距離差を作れず直線に向いて沈んでしまった。外目の枠からスタートで脚を使いすぎたか、凱旋門の反動が影響したか。
本来の好走パターンは59秒前後で逃げて後続の脚を削り、自身は一度緩めて直線で余力を残した状態でのギアチェンジ。ピッチ走法で小回りの中山内回りは合うし、引退レースとのことで攻めた仕上げで出てくるならワンチャンあるのではとも考える。オッズと枠と仕上がり次第。
スルーセブンシーズ
タイプ的に瞬発力タイプのレースを得意とする馬で宝塚では前述の通り800〜1400の4Fが12秒台中盤になる中緩みのラップがこの馬に合ったと考える。イクイノックスとの着差についても、もしイクイノックスが同じように4角で動かず後方待機していればもっとついていただろう。詰まるリスクを避けるためかなり大味なロスの大きい競馬を選択し、勝ち切ったイクイノックスが着差以上に強い。
凱旋門も4着と好走したが例年の超ヘビーな馬場ではなく良馬場に近い稍重での開催で、日本の馬場に似たスピードが求められるレースだった。ただ軽い馬場によって疲労がそれほど残らないだろう点と、58を背負っての4着が想像以上に強い可能性もあり完全な軽視は難しいか。それでも適性面では有馬に合わない馬と考えている。
最終印
枠順確定後に記載予定
◎⑩ジャスティンパレス
◯⑬タスティエーラ
▲⑧ライラック
△⑯スターズオンアース
紐④⑪⑭
買い目
馬連 ◎-◯▲△
◯-▲△(抑え)
3連複 ◎-◯▲-◯▲△紐
◎はジャスティンパレス。1人気になってしまったがこのG1の3走が全て強く好走率はかなり高いと見る。今の馬場なら4角4〜5番手以内の位置を取って欲しいが横山武Jなら問題ない。2年前のエフフォーリアのイメージで強気に乗って欲しいところ。
◯はタスティエーラ。外目の枠を引いたが内枠の馬 はテンが遅い馬が多く、テンが速い⑥⑪の後ろを取れれば自然と外目先行できる枠並び。直線早め先頭からどこまで粘れるかというイメージ。鞍上ムーアも非常に心強い。◎の差し損ねの可能性も見てここからも馬連を抑えたい。
▲はライラック。戸崎の継続騎乗で中枠から府中牝馬のイメージで位置を取って中段から差しに回って欲しい。馬の本格化+状態の維持ができておりオッズも貰えているので連対まで想定したい。
△はスターズオンアース。当初は1〜2人気を想定していたが大外枠でオッズがだいぶ甘くなり(現在7人気8.8倍)相対的に浮上。秋2戦目のローテで状態の上昇の余地もあり、ジャパンカップでも強い競馬で右回りのコーナリングも問題ない。他の人気馬と比べて着内に入る確率は高いと考えている。
紐は逃げ先行の中で残り目がありそうなタイトルホルダー、ハーパーと当初穴指名のプラダリア。14番枠は良くはないが内枠各馬がそれほどテンが速くないので外先行〜中団の位置が取れると見ており、オッズも相当ついているので。
初めての予想記事ということで当たってくれると嬉しいです。いい年末にしましょう!!!
末筆ですが最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!来年はガンガン自分でも予想して発信していきたいと思っているので、ぜひ今後とも宜しくお願いします。予想精度を上げれるよう頑張ります。
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