カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 譜面は絶対的なものではない(その2) b labo vol.93
譜面は絶対的なものではない(その2)
譜面は便利なツールです。メリットとしては、
音源がなくても音楽を再現できる、
記録することで覚える必要がない、
他者とのコミュニケーションをスムーズにできる、などでしょうか。
デメリットとしては
ニュアンスなどを深く理解することができない、
覚えていないので譜面がないとなにもできない、
という危険を孕んでいます。
とくにニュアンスについては、ニューオリンズ系やラテン系などの土着的な音楽では重要な問題です。
千鳥の漫才じゃありませんが、とにかくクセが強い!
訛りのようなクセを理解せずに演奏しても、それは表面をなぞっただけのものになってしまいます。目をつぶって鼻をつまんでご飯を食べているようなものです。
一方譜面なしで耳だけのデメリットとしては、
耳コピに時間がかかってコスパが悪い、
他人に伝えづらい、
聴いたことのない曲は対応できない、
記憶が飛んだらお手上げ、というところでしょうか。
メリットは耳コピした段階で覚えたり練習になっている、
ニュアンスまで理解できる、
暗譜しているのでパフォーマンスに余裕ができるなど。
結局、譜面と耳コピの併用が理想的なんでしょうが、どちらか一方だけなら私は耳コピをお勧めします。
耳コピのほうが演奏能力とより深い関係にあると思うからです。
オーディエンスの立場からすれば譜面が読めるかどうか?はどうでもいい
ことですし、譜面をガン見しているのもしらけるもんです。
とはいえ、これだけは肝に銘じてほしい。
美空ひばりやジミ・ヘンドリックスは1億人にひとりの超天才です。