カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 曲の構成 b labo vol.56
曲の構成
いわゆるAメロ・Bメロ・サビと呼ばれているパートを組み立てる作業ですがとても重要です。良い曲でも構成に誤りがあると聞き手には届かない場合もあるし、その逆もまた然りです。
北ウィング(中森明菜)の構成は素晴らしい。
歌メロ自体は大変地味で全体的には暗く冷たいイメージです。冬が季節の女心の切なさがテーマですから。
この曲を分割して考えた場合Aメロとサビしかなく超シンプルです。
(Aメロの後半部分を短いBメロとも捉えられますが)
しかし曲全体のイメージはとてもゴージャスな感じがする。
まず特徴的なのはダブルイントロであること。
ストリングス中心のイントロのあとに「Love is the mystery」と歌い始めて第二のイントロがくる。ここは松原正樹さんのギターとストリングスをきっちりと分けるこだわりが感じられる。
ポイントなのはサビから入る!ということ。
この曲でインパクトのあるメロディは「Love is the mystery」の1フレーズだけといっても過言ではありません。もしギターイントロから普通にAメロで入っていたらインパクトは半減どころではないと思います。
サビから入るという手法はとても効果的でよく使われています。
次回はそのへんをさらに掘り下げて考えてみようかと思います