カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 走る、もたる b labo vol.19
走る、もたる
音楽用語でテンポが速くなることを「走る」逆に遅くなることを「もたる」といいます。
いずれも意識的に行うテンポ変更ではなく、無意識あるいは意図せずに変化した場合に「走ってるよ、もたってるよ」と使います。
1950年代くらいからのジャズ、いわゆるビバップとよばれるものは走っていますね。一種の高揚感の表れですから極端に走っていなければ良しと考えています。
ロックでもジャズでも「走りたくない」と思う方は、客観的にというか俯瞰してテンポを意識すべきです。「今日はいい演奏ができたぞ!」と感じたときは大抵走っているものです。「なんかちょっと遅くない?」くらいで実はちょうどよい。
タイプ的には走る癖の人のほうが多いですが、もたるタイプも必ずいます。アレでキマりながらレゲェをしている人はもたっています。ウェイラーズもライブによっては「おそっ!」という演奏がある。
昨今ではレコーディングだけでなくライブでもクリックを使用することが増えたので、昔のような名演(迷演)が減っています。
これはよいことなのか?どうなのか?
その2へつづく