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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 音楽とは会話、コミュニケーション b labo vol.100(最終回)

音楽とは会話、コミュニケーション

「音楽は世界共通の言語である」と昔からよく言われています。
国・人種・文化などが違っても、音楽を聴けば気持ちがひとつになれるような感覚がある。

私のように歌のないインストゥルメンタルの楽曲、それもオリジナルをやってきた者にとっては、とても強く感じました。
その日会ったばかりなのに「Fucking cool!」と興奮してくれたときは最高に嬉しかったものです。

またミュージシャン同士のライブやセッションは、音による会話の場です。ひとりが発した音に対して「こうだね」と音で返事をする。するとまた別の人も返事をしてという具合に会話が広がっていく。

基本であり大切なのは「人の話をよく聞く」ということ。

人の話を聞かないで自分ばかり喋ろうとする。日常生活と同様にダメです、こういう音楽はまず楽しくありません。

相手の言葉をよく聞いて咀嚼する、この咀嚼の時点で理論や知識があれば会話がより楽しくなると思います。

たとえば春先に「暖かくなってきたね」と話しかけられたとして
「そうだね」と返すだけではつまりません。

「桜も咲き始めたし花見に行こうか!」
「実はお酒大好きでさぁ」
「野球もそろそろ始まるよね」
「大谷は今年もやってくれるかね?」
という具合に広げていくのです。

音楽理論や音楽知識とは会話におけるボキャブラリーみたいなものです。
練習したり勉強したり、いろいろな音楽をたくさん聴いたり、すべてはボキャブラリーに直結します。

「あの人の会話は面白い!」オーディエンスにも仲間にもこう思われるのが、いいミュージシャンの証であり目指すべきところでしょう。

連載100回をもちまして終了とさせていただきます。
読んでくださった皆様ありがとうございました!

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