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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 古典落語とスタンダードジャズ b labo vol.88
古典落語とスタンダードジャズ
落語とジャズの共通性はよく語られていますし、林家正蔵(こぶ平)などはジャズマニアとして有名です。
ストーリーや落ちまで知っているのに聴いてしまう。
演者によって噺の印象が変わる。
本題に入る前の枕とかルバートのように感じる。
重要なのは同じ噺(曲)なのに「もっと聴きたい」と思う演者もいれば
「あまり入ってこない」演者もいること。
両者の違いとは結局リズムだと思う。
そしてリズムとは料理における出汁のようなもので、目立たないのだけれどもプロとアマ、本物とインスタントなどの違いが決定的に出ます。
テクニックをやたら見せたがる、というのも考えるべきです。
「寿限無」に代表されるような早口の話芸は真打・師匠クラスの人はあまりやりませんね。やったとしても「どうだ、これだけ早く言えるんだ」みたいな表現にはなりません。
それよりも間とかテンポとか全体の流れなどを考えていると思う。
ちなみに「寿限無」とか「饅頭こわい」などは前座噺、「品川心中」などの真打がやる大物ネタと分けられているそうです。
スタンダードジャズも「枯葉」とか「Fly Me To The Moon」などから始めるのが一般的ですね。本当によく似ている。
表現する、ということについては落語もジャズも一緒です。
上達のためには違うフィールドのものにも関心を持って、フィードバックすることを心がけましょう。