カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 イントロ(その2)b labo vol.55
イントロ(その2)
昭和の歌謡曲のレコーディングには日本を代表するミュージシャンが数多く参加しています。パラシュートというフュージョンバンド等で活躍していた松原正樹さんもその一人ですが、レコーディングに参加した楽曲は優に1万曲を超えるといわれています。
これは私の想像ですが、アレンジャーが用意した譜面どおりに弾くほかに、松原さん自身の感覚に委ねていた曲も多かったと思います。
渚のバルコニー(松田聖子)と長い夜(松山千春)
常識的には比較して考えるはずのない両者ですが、よく聴いてみると曲全体を支配している空気感はほぼ同じと考えられる。
そう「松原節」ともいえるギターがフューチャーされていて、サウンドの核をなしているのです。
イントロや間奏に注目することはキャッチ-なフレーズをつくることに大変参考になります。それを聴かないということは、お宝を捨てているみたいなもので実にもったいない。
ぜひみなさんは積極的にお宝を探して自らの肥やしにしていただきたい。
松原さんのイントロギターで私が一番ぐっと来る曲は松田聖子の「瞳はダイヤモンド」です。シンプルなカッティングが本当に気持ちいい。