カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 イントロ b labo vol54
イントロ
最近の若者のなかには歌だけを聴きたくて、イントロや間奏をとばしている、なんていう話があります。そのためにイントロの長さが昔に比べて短くなっている傾向があると、テレビでやっていました。
昭和歌謡を愛する者にとってはなんとも寂しい限りです。
船山基紀さんという編曲家がいますが、この方のイントロは本当に素晴らしい。「お膳立て」みたいな作業が完璧でイントロ終わり、つまり歌の出だしには「その気」にさせられます。
また守備範囲も広くてアナログからデジタル、陰と陽、カッコイイものからダサいものまで自由自在といった感じです。
勝手にしやがれ(沢田研二)
恋人よ(五輪真弓)
大都会(クリスタルキング)
飛んでイスタンブール(庄野真代)
Romanticが止まらない (C-C-B)
特筆すべきなのは渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」で、この曲はダブルイントロという珍しい手法です。
ピアノが駆け上がる最初のイントロから「ハーバーライトが」と始まって「かもめが翔んだ」のあとにテンポアップしたイントロがもう一発くる。
そして「人はどうして」とつづく。
「ハーバーライトが」の部分はその後一度も出て来ないメロディと歌詞でなんとも贅沢というか面白い構成ですね。
次回は曲の構成について考えてみたいと思います。
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