カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 ジャズの聴き方(その3) b labo vol.86
ジャズの聴き方(その3)
ドラムアドリブの際によくやるバースという形式ですが、
簡単にいえばドラム対メンバーとの「アドリブ合戦」みたいなものです。
たとえばテーマの長さが16小節の曲で考えてみましょう。
前半の8小節をリーダーなりだれかがアドリブをして、9小節目のアタマでブレイクしてドラムだけにする。
ドラムはここで後半の8小節をソロアドリブで返します。
このように8小節単位で区切ってアドリブ合戦をやる形式を
「8バース」と呼びます。
バースは繰り返されることが多いのですが、8バースの次には4バース、
つまり4小節単位になる。その次は2バースで、アドリブの掛け合いがどんどん激しくなって盛り上がるのが一般的なパターンです。
ドラムソロのときはコードもメロディもありませんから、拍とテンポをキープするのが難しいです。
これも訓練が必要ですが、性格のよい優しい?ドラマーはわかり易いフレーズやテーマメロディに沿ったフレーズを叩いてくれます。
最初はこれを手ががりとして練習してみてください。8小節、4小節としっかりと数えてバースの区切りとピタッと合うと嬉しくなります。
さぁバースまで終了するともう一度テーマ演奏に戻ります。
この時ベースは4ビートランニングから2ビートになることが多い。
テーマ終わりまでくればあとはエンディングを残すのみですが、ちょっとした繰り返しを挿むのが一般的です。
コード進行の説明も必要となるので、もう一回つづくとしましょう。