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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 単調なビートほどこだわりを(その2) b labo vol.44

単調なビートほどこだわりを(その2)

8ビートのリズムの核は2拍4拍にくるスネアドラムです。
60年代から70年代の黒人音楽ではスネアのタイミングが微妙に後ろにずれています。時間に換算すると百分の数秒くらいの誤差ですが意味は大きい。
後ろにずれるということは、そこにスペースというか余裕ができるということです。ベーシストのポール・ジャクソンはこのスペースのことを「ポケット」と呼んでいました。

「君のポケットの広さはどのくらいだい?」と会話しながらプレーするのだと教則ビデオで語っています。

実際にベーシストの立場から言わせてもらうと、ポケットのないドラムは窮屈でしんどいものです。ドーンと大きな間を取って弾きたいのに急かされる感じがする。逆に細かなアクセントやゴーストを入れたくても狭く感じる。「8ビートなんて簡単でどれも一緒」なんて考えていたら大変なことになりますよ。

黒人音楽特有の8ビートを練習するには?

やはりマーヴィン・ゲイのWhat's going onが最高のテキストでしょうね。「まったりとしたノリ」と一部では言われていますがまさにその通りですね。ジェームス・ジェマーソンのベースが絶賛されていますが、あれはあのドラムがあってこそだと思います。

YouTubeにはたくさんの人がWhat's going onのドラムを叩いている映像がありますが、ほとんどはしっくりきません。いろいろと聴いてみたなかで一番タイム感が良かった人の映像を貼り付けておきますので参考にしてみてください。ドラマーよりボーカルやほかの楽器の人に特に参考にしていただきたいです。


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